2000億円を集めた「みんなで大家さん」の成田プロジェクト。成田国際空港が所有している土地のうちの一部は30日をもって賃貸借契約が打ち切られます。そうしたなか28日深夜、大家さん側は投資家にメールを送り、再契約への意欲を示したうえで、計画変更は行わないと明言しました。
契約打ち切りも「現状を打開」
7月末以降、配当支払いに遅れが出ていた不動産投資商品を販売する「みんなで大家さん」。
東京ドーム10個分の土地で計画された成田プロジェクトは、2000億円の投資を集めました。当初、4年前に造成工事が完了する予定でしたが、計画は遅れに遅れ、今週、2027年に延期されることが分かりました。
計画には成田国際空港の土地が含まれていて、11月末が賃貸借契約の期限でした。
「(Q.できる、できないは資金面から?)総合的な判断を行っております」
「(Q.資金面ではないと?)資金面もその中に含まれていると思う」
「総合的な判断をしたうえで遂行能力は確認できないという判断をした。この契約については、期間を延長せずに11月30日までとして、終了することとした。今まで造成工事をしていたが、12月以降はそれができなくなる。共生バンクさんのほうには結論を申し上げたところ、承知いたしましたと、共生バンク側においても対応を検討すると承ったと聞いている」
計画は絶望的に。ところが28日深夜、投資家宛てに新たなメールが届きました。
「皆様の大切な財産をお預かりしている身として、ここで歩みを止めることは断じて許されず、どのような批判も甘んじて受け入れ、誠心誠意、全力を尽くして現状を打開し、不屈の精神で、不退転の決意をもって経営にあたる所存です」
謝罪の言葉に加えて「不屈の精神」「不退転の決意」という計画を決してあきらめない姿勢を見せました。
11月末になっても5カ月連続で配当が支払えないと説明する一方で、成田プロジェクトの「計画変更はない」としました。
契約を打ち切った成田国際空港との再契約に可能性をにじませます。
不屈の精神は8月の動画でも。
「心から深くおわび申し上げます。みんなで大家さんは、12年前の2013年に、5カ月間に及ぶ業務停止処分を受け、窮地に追い込まれたことがございました。その際も様々な風説が飛び交い、解約者が多発いたしましたが、信頼をいただいた皆さまのご理解と、共生バンクグループを挙げての懸命の努力の末に、それを脱し、資産をその後数十倍に拡大することができました。今回も必ず克服し、事業参加者である皆さまの資産を守り抜く決意でございますので、引き続きご支援とご理解のほどよろしくお願い申し上げます」
成田市は開発許可期限を「延長」
26日に行われた成田市長の会見。成田市が出していた開発許可の期限も11月末に迫っていましたが、成田市は「延長」を判断しました。
「造成の開発許可を出した部分に関しては、しっかりとやってもらいたいという気持ちは変わりません」
造成工事は少しずつであっても進んではいるため、「工事する意思はある」という判断です。
成田市が事業のお墨付きを与えているとの批判があることについては。
成田市が認めたおよそ2年の延長。大家さん側は、成田空港との問題が解決するまでは、土地の一部で造成工事が止まりますが、2年後までには工事を完了できると見込んでいます。
「事態の収拾に時間を要しておりますことを心より深くおわび申し上げます。営業者として誠に痛恨の極みであり、弁解の余地もございません」
成田市議X「条例に抵触する事実ない」
2013年の行政処分をよそに、成田で2017年から開発が始まったプロジェクト「ゲートウェイ成田」。
成田市に計画を持ち込んだのは市議Xでした。
「(柳瀬氏との面会は)市議からの紹介です。『成田で開発したい事業者がいる』『会ってくれないか』ということで会った」
これまでに小泉市長と共生バンク柳瀬代表との面会は6回。そのすべてに同席した市議Xが、2人を引き合わせた存在でした。
「X」氏が実質的に経営するコンサルタント会社には成田市がゲートウェイ成田の開発許可を出すよりも前に、共生バンク側から土地の紹介料として複数回にわたる支払いがあったと報じられています。
X氏の行動に問題はなかったのか、市議の1人に話を聞きました。
「議会としてどう対応するべきかしっかりと審議。議会の中でやっていく必要はあると考えている。しっかり追及していくべきと(会派内で)話しています」
市議Xが28日、番組の取材にメールで回答しました。
「成田市ではコンプライアンス条例に基づき、公益通報制度を設け、働きかけ行為に対する組織的な対応と調査を実施しました。その結果、本件について政治倫理条例に抵触するような事実や証言はなく、抵触していると判断されるものはなかったとの調査結果が本日、成田市議会より全議員に周知されました。本件について私は一切の刑事責任がないことを改めてお伝えいたします」
(「グッド!モーニング」2025年11月29日放送分より)











