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2025年12月2日 01:27

新語・流行語大賞に高市総理「働いて×5」現職総理の“言葉”は16年ぶり

新語・流行語大賞に高市総理「働いて×5」現職総理の“言葉”は16年ぶり
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行き詰った政治に風穴を開けたい。振り返れば、そんな国民感情にピッタリと当てはまったのが、この人だったのかもしれません。今年の『現代用語の基礎知識選2025T&D保険グループ新語・流行語大賞』の年間大賞に「働いて働いて」と5回繰り返した高市総理の言葉が選ばれました。賛否両論ありますが、時代の節目に現れた初の女性総理は、そのがむしゃらな仕事ぶりで、日本の救世主となるのでしょうか。

「働いて×5」繰り返した理由は

高市早苗総理大臣(10月)
「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」
高市早苗総理大臣
高市早苗総理大臣
「という言葉でございますが、賛否両論いただきました。日本国の国家経営者としては、何としても自分も働いて働いて働いて働いて働いて、国家国民の皆様のために貢献したい。そんな思いがございました」

連立の枠組みが変わるなど情勢が揺れ動くなか、日本で初めての女性総理に。自身の言葉を体現するかのように、午前3時に公邸入りしたことも物議をかもしました。

高市早苗総理大臣
高市早苗総理大臣
(Q.総理は(「働いて」を)5回繰り返したが、狙いは何だったのか?)
「それは…その場の雰囲気。大きな意味はございません」
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現職総理の“言葉”は16年ぶり

2001年

現役総理の受賞は、過去にも政治が大きく動いた局面で。2001年には“変人宰相”とも呼ばれ、ワンフレーズで“小泉ブーム”を巻き起こした、小泉総理。『聖域なき改革』をはじめ、6つの言葉で年間大賞に。

小泉純一郎総理大臣(当時)
小泉純一郎総理大臣(当時)
「普段から自然に出るもので、付け焼き刃じゃダメだ。うれしいから来た。ありがとう。『何でこんな会合に出るんだ』と言われるけど『こんな会合』って言うほうが失礼じゃないか」
2009年

郵政解散を行った2005年にも『小泉劇場』で2度目の受賞を果たします。民主党政権が誕生した2009年には『政権交代』が選ばれました。受け止めは人によって異なりますが、総理大臣の受賞は、それ以来のこと。

高市早苗総理大臣
高市早苗総理大臣
「決して多くの国民の皆様に働き過ぎを奨励するような意図はございません。長時間労働を美徳とするような意図もございませんので、そこはどうか誤解のなきようにお願いを致します」
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『トランプ関税』『緊急銃猟』も

このほか、トップテンに選ばれた今年を彩る言葉たち。その1つが『トランプ関税』です。4月、アメリカのトランプ大統領が一方的に表明した相互関税。交渉担当だった赤沢大臣の訪米は10回に及び、SNS上では“ピストン赤沢”と揶揄されることも。

赤沢亮正経産大臣
赤沢亮正経産大臣
「“ピストン赤沢”ではなくて良かったなと思っております。本当にありがとうございました。合意を得られるまで100回でも通うつもりだった。結果10回通ったわけです。何らかの成果を得られたというか、一定の評価はいただいているかな」

さらに。

小泉進次郎農水大臣(5月当時)
「ちょっと硬いかな」
古古古米

6月、コメ価格の高騰で放出された政府の備蓄米『古古古米』。そして、相次ぐ『クマ被害』。9月には市町村による『緊急銃猟』を認め、その後、自衛隊の派遣を決めるなど、今年は政府が対応にあたる出来事が続きました。

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『ミャクミャク』そして『戦後80年』

ミャクミャク

2500万人以上が来場した、大阪・関西万博。その公式キャラクター『ミャクミャク』も名を連ねました。

ミャクミャク
ミャクミャク
(Q.最初はここだけの話、嫌われてた?)
「ミャクミャクにはよく分からないけど『大好きだ。かわいいよ』と言ってくれる人もたくさんいて。もっともっとお友達欲しいなって毎日楽しくやってきたよ」
(Q.人気が出た状況を見てどんなことを感じた?)
「どんどん毎日たくさんの人が会いに来てくれて、ハイタッチしたり写真を撮ったり楽しくてワクワクしたよ」

様々な感情が交わった1年。『戦後80年/昭和100年』が選出された、ノンフィクション作家の保阪正康さんは、こう振り返りました。

ノンフィクション作家 保阪正康氏
ノンフィクション作家 保阪正康氏
「戦後80年、昭和100年。時代を年号で語る、年数で語るのは今年が最後になると思う。戦後90年、昭和110年とはたぶん言わないでしょう。平成40年ともたぶん言わないでしょう。こういったような時代ですから、1つの時代の節目に立ち止まって、先達が生きた姿を思い浮かべる。これは大事なことだと思う」
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