今シーズン一番の強い寒気の影響で、3日は北海道や日本海側など広い範囲で雪となりました。寒気の影響は4日がピークとなる見込みです。各地で大雪や吹雪などに警戒が必要です。
青森“再びの大雪”警戒強まる
3日、83センチの積雪を記録した青森・酸ケ湯。夜になると、気温はマイナス8.5℃まで低下。降りしきる大粒の雪は、みるみるうちに屋根や看板に積もっていきました。
青森空港では滑走路も一面雪に覆われ、路面が見えないほどに。そこで登場したのが、飛行機がスムーズに離着陸できるように速やかに除雪を行う専門部隊「ホワイトインパルス」。除雪をするエリアは滑走路や誘導路など、実に東京ドーム12個分に相当します。
「(Q.総勢何人?)総勢120人。今は全員ではなく、70人くらいが出動している。ここ最近は(雪の)降り方が異常すぎて、どう降るのか見当もつかない。やるだけです」
日本列島を襲った今季最強の寒気。青森市民はその到来に、警戒を強めていました。
「(Q.車のタイヤは?)11月の頭に(冬用タイヤに)換えちゃいました」
「(Q.何か備えていますか?)買い物とかにあまり出かけなくてもいいように買いだめとか。去年、大変だった覚えがあって」
市民が雪への対策を急ぐ理由。それは、昨シーズンの大雪から学んだ教訓でした。
去年の年末から今年1月にかけ、大雪に見舞われた青森市。1月5日には、積雪が139センチを記録。青森県では12年ぶりに「豪雪対策本部」を設置するほどの大雪となりました。
青森市内の神社では雪の重みに耐えきれなかったのか、鳥居の一部が落下しました。
青森県内では4日の夕方まで各地で大雪となる恐れがあり、警戒が必要です。
初雪ラッシュ 鳥取砂丘は銀世界に
今季最強の寒気が流れ込み、各地で冬の嵐となった3日。西日本では続々と初雪の便りが…。
「スキージャム勝山さんに今来ております。雨が雪に変わりました」
広島県では午後2時半ごろからパラパラと雪が降り始め、次第に強まり、雪がカメラを直撃するほどに。さらに雪は降り続き、建物の屋根も白く染まり、1時間後には道路横にも白く雪が積もり始めました。
平年より5日早い初雪を観測した広島。夜になっても断続的に雪は降り続きました。
隣接する鳥取県では「砂丘」にも初雪が降り、辺り一面真っ白に。強い風も吹き付けます。
今シーズン最強の寒気は、列島の西側から流れ込みました。そのため、西日本では急速に気温が下がり、中国地方を中心に14地点で「初雪」を観測しました。
雪の便りは、各地にも…。福島県では、車のフロントガラスを白く覆うほどの雪が降りました。道行く人は、傘を差したり、フードをかぶるなど降り続く雪を防ぎながら歩いていました。
北海道・稚内。車道と歩道の境界が分からないほど雪に埋もれています。3日午前1時時点で8センチだった積雪は、朝からの雪で正午には20センチに達しました。
急ピッチ タイヤ交換に殺到
こちらも初雪となった富山市。雪が降り始めるおよそ3時間半前。市街地の自動車用品販売店では“急ピッチ”の作業が進んでいました。
「(きょうは)タイヤ交換だけで20、30台くらい。事前の予約が12月の半ばくらいまで埋まっているような状態でして、あとは当日、作業の状況をみて確認させてもらって受け入れのほうをしている状態ですね」
「(Q.きょう飛び込みで来た人もいる?)そうですね、タイヤのご購入。(冬用)タイヤ、まだ持ってなくてという方も多数ご来店してますね」
3日は4人体制で、同時に複数台の作業が進んでいました。1台に30分ほどかかるため、1日で作業できる台数は30台ほどだといいます。
「(Q.きょうの作業は朝から?)そうですね、はい。ずっとフル稼働でやっている状態です。すべての方に対応できていないというのが現状ですね。なるべく早めに準備のほうをしていただいて、余裕をもって雪道に臨んでもらえればと思います」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年12月4日放送分より)













