1
冷え込みが厳しくなるこの季節。12月に入り転倒する人が急増している。そのリスクは実は交通事故よりもはるかに高い。
なぜ寒くなると転倒する人が増加する?
20代
「ブーツを出して久しぶりに履いたのでコテッといきそうになりました」
「ブーツを出して久しぶりに履いたのでコテッといきそうになりました」
寒さが厳しくなる季節。日常生活で気を付けたいのが転倒だ。
転倒による事故は日常生活における事故の中で最も多い。転倒くらいと侮るなかれ。去年1年間に全国で「転倒・転落」などで亡くなった人は1万1912人。交通事故の3倍以上なのだ。
70代
「温度差が激しくて体がついていかない。(ひざが)ガクッとなりますね」
「温度差が激しくて体がついていかない。(ひざが)ガクッとなりますね」
50代
「コードなどで転びそうになることはありますね。夜は暗いので気を付けないと危ないです」
「コードなどで転びそうになることはありますね。夜は暗いので気を付けないと危ないです」
東京消防庁によると、転倒で救急搬送される人は毎月およそ7000人いて、それが12月には1万人近くになるという。
寒くなると転倒する人が増加する理由について、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は…。
「寒くなると体温維持のために手足の血管が収縮して血流が減ります。手足の筋肉や腱(けん)、関節への血流が減るために動きが悪くなる。例えば関節の可動域が狭くなる、足が上がりにくくなる、反応速度が遅くなる」
血管の萎縮で手足の動きが悪くなり、歩幅が狭まることでつまずきやすくなり、さらに反応速度が鈍ることから本来防げる転倒も間に合わず大きな事故につながってしまうのだ。
「ストレッチをすることによって無理なく血液の循環を良くして、手足の働きや可動域を改善することにもつながりますから、足踏みや屈伸運動を朝ルーティンのようにやることは非常に有効じゃないかと思いますね」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月4日放送分より)
広告




