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山口県宇部市で起きた大規模なガス漏れで、市内では火災が相次いで発生しました。今も1万世帯以上でガスの供給が停止となるなど、市民生活にも影響が広がっています。
広範囲でガス漏れ 火災が多発
爆発が起きたかのように焦げたキッチン。コンロの上の棚まで焦げ、かなり大きな炎があがったことが分かります。
消防アナウンス
「現在、市内でガス漏れが多数発生しています」
「現在、市内でガス漏れが多数発生しています」
ガスを供給している山口合同ガスによると、午前5時40分ごろ、客から「ガスの炎がでかい」と最初の通報があったということです。
二次被害を防ぐため、宇部市の広い範囲、およそ1万2500世帯のガスの供給を停止しました。
消防によるとガス漏れがあったエリア内では、火災が17件相次いでいます。
住民
「子どものお吸い物を作る時、ガスをつけたら、非常に大きな火力で50センチほどの炎が吹き出した」
「子どものお吸い物を作る時、ガスをつけたら、非常に大きな火力で50センチほどの炎が吹き出した」
集合住宅に住む夫婦は、火はコンロから食器にも燃え移ったといいます。
住民
「食器がどんどん燃えていた。結構な惨状になってしまった」
「食器がどんどん燃えていた。結構な惨状になってしまった」
住民(80代)
「ひねっても(お湯は)出ない。水しか出ないでしょ」
「(Q.つかないですね)ピーって言ったでしょ」
「ひねっても(お湯は)出ない。水しか出ないでしょ」
「(Q.つかないですね)ピーって言ったでしょ」
復旧の見込みは立たず、市民生活に影響が出ています。
学校関係者
「(Q.どのくらい遅れている?)30分くらい」
「(Q.どのくらい遅れている?)30分くらい」
学校の前では先生が待ち構えます。そこへやってきたのは、給食のトラックです。
ガスが使えないため、都市ガスを使用している12校では調理を見合わせ、防災用のカレーを提供しました。
校長
「朝は換気して、ガスが漏れていないのを確かめて。寒いので、できるだけ早く復旧するといいなと」
「朝は換気して、ガスが漏れていないのを確かめて。寒いので、できるだけ早く復旧するといいなと」
原因は“圧力異常”か
ガス工場は山陽小野田市にあり、そこから各市に供給されますが、今回、宇部市に行くラインだけ、問題が発生しました。
山口合同ガスは、ガスの圧力を調整する「ガバナ」にトラブルがあった可能性もあるとしています。
工場で作られたガスは高圧のため、段階的に減圧しながら、各家庭に送られます。その圧力の調整に使われるのがガバナです。
ガス会社によると4日朝、その圧力は通常より高くなったということです。
日本ガス協会 技術部保安グループ
中澤一哉さん
「普段は自動で(圧力調整を)行っている。事故はまだ原因調査中で詳しい内容は答えられないが、通常とは異なる圧力で調整されたものが、出てしまったと考えられている」
中澤一哉さん
「普段は自動で(圧力調整を)行っている。事故はまだ原因調査中で詳しい内容は答えられないが、通常とは異なる圧力で調整されたものが、出てしまったと考えられている」
別の専門家は、一般論として、もし仮に整圧器の老朽化などが問題ならば、各地で起きる可能性があるとしています。
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