12月に入って、各地で火災が相次いでいます。家庭でもし火災が起きた時、どう身を守ればいいのか。今すぐできる「3つの対策」を紹介します。
カギは「120秒間の行動」
空気の乾燥が進む冬…1年でもっとも、火災が多いのが師走です。去年は、全国で3772件起きています。
「学生時代、夏に旅館に泊まってこたつが昔は電気じゃなく炭で燃えた。乾いた布団(かぶせて)火を消して布団を(外に)出した。室内の火はおさまったけど外の布団が燃えた。火事は、パニックになるから何をしていいか分からない時がある」
もし家の中で火が出たら、最初の行動が命を守るといいます。
「誰でも最初は消せる小さな炎。初期消火がまずは大切。天井に炎が届くまでが初期消火が可能と言われている。(初期消火が可能な時間)120秒」
消防士歴38年のプロは、火が天井に達する前の“120秒”におさえるべき3つのポイントがあると言います。まずは、火災の早期発見です。
煙や熱をいち早く感知する火災警報器。ただ、ついているだけでは意味がありません。点検ボタンを押して、日ごろからテストするのが大事。反応しなければ、電池切れか故障です。
電池は、家電量販店で購入できます。
「いつも点検に来るが電池式とか考えたことない」
2006年以降は火災警報器の設置が義務化されたものの、それ以前の家には無い場合もあります。自分の家にはついているか、そして動くのか。まずは確認することが命を守ります。
そして警報機が鳴ったあと、火がまだ小さいうちにとるのが覆う対策です。
油を使った鍋から火が出た状況での実験映像。濡らしたバスタオルを鍋全体にかけると、空気が遮断され火の勢いがおさまります。
ポイントは、タオルを2枚かけること。1枚だと焼け落ちる恐れがあるからです。ただし、油の温度が下がる前にタオルを外すと、再び火柱が上がるので要注意。タオルは外さないでください。
もしタオルでは抑えられない炎になったら消火器の出番ですが…。
「(消火器)玄関に置いているので、使おうと思った時はパニックになって何が何だか分からなくなると思う。簡単な方がいい。私みたいに年を取っている人は」
初期消火の“救世主”実力は
消火器並みの機能を備え、誰もが簡単に扱えるグッズがありました。火が天井に届く前の120秒にとる初期消火。大きめの火に有効な対策が…。
手軽に扱えるうえ、消火器並みの機能が。炎に向けて噴射すると、わずか10秒で火が消えました。
「いいもの見た。なるほどね〜なるほど」
「便利ですね。スプレー式だったら。上からシュッとするだけですか。簡単な方がいいと思う。私みたいに年を取っている人には」
消火スプレーは、ネットや電話注文で買うことができます。
ただし、火が天井に届きそうなると一気に燃え広がる危険があります。その時は、すぐに避難してください。






