2
安倍元総理大臣が銃撃された事件の裁判で、最後の被告人質問が行われました。山上徹也被告(45)が初めて遺族への謝罪を口にしました。
「弁解の余地ない」遺族に初めて謝罪
山上被告
「昭恵さんをはじめとして、安倍元総理のご家族には何の恨みもありませんので、殺害したことで非常にこの3年半つらい思いをしてきたのは間違いないと思います。自分も肉親が亡くなる経験をしました。自分に弁解の余地はありません。非常に申し訳ないと思っています」
「昭恵さんをはじめとして、安倍元総理のご家族には何の恨みもありませんので、殺害したことで非常にこの3年半つらい思いをしてきたのは間違いないと思います。自分も肉親が亡くなる経験をしました。自分に弁解の余地はありません。非常に申し訳ないと思っています」
事件から3年と5カ月。10月から始まった山上被告の裁判は14回目となりました。
4日は山上被告の精神鑑定を行った医師が検察側の証人として出廷し、医師は鑑定の結果を、資料を用いて説明。刑事責任能力はあったと断定しました。
精神鑑定の医師
「何ら精神障害は認められない。被告人の人柄や本人の置かれた状況が犯行に至らせたということ」
「何ら精神障害は認められない。被告人の人柄や本人の置かれた状況が犯行に至らせたということ」
広告
最後の被告人質問「間違いだった」
安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われている、山上被告の裁判。4日、5日間に及んだ、最後の被告人質問が行われました。
弁護側は母親が信仰に没頭し、過酷な家庭環境で育ったことが動機に大きく影響したとして情状酌量を求めています。
一方の検察側は山上被告の不遇な生い立ちが「刑罰を大きく左右するものではない」と主張しています。
検察側
「あなたとしては今回の事件を起こしてよかったですか」
「あなたとしては今回の事件を起こしてよかったですか」
山上被告
「少なくとも、私や統一教会の被害者にとっては意味があったと思いますが、全体としてはいろいろなことが関わっているので一概には言えません」
「少なくとも、私や統一教会の被害者にとっては意味があったと思いますが、全体としてはいろいろなことが関わっているので一概には言えません」
最後の質問は裁判所からでした。
田中裁判長
「銃を作っているプロセスで葛藤はありませんでしたか」
「銃を作っているプロセスで葛藤はありませんでしたか」
山上被告
「統一教会、特に統一教会の中心人物に対して、そういった道徳感情を超えてしまった部分がありました。それが安倍元総理に向かったことに関して、安倍元総理が亡くならなければならなかったのは間違いだったと思っています」
「統一教会、特に統一教会の中心人物に対して、そういった道徳感情を超えてしまった部分がありました。それが安倍元総理に向かったことに関して、安倍元総理が亡くならなければならなかったのは間違いだったと思っています」
次回の裁判は2週間後の18日。論告求刑と最終弁論が行われ、判決は来年1月21日に言い渡される予定です。
(「グッド!モーニング」2025年12月5日放送分より)
広告







