インバウンド消費が過去最高の9兆円に迫る今年。“最高のお土産”は何なのか?外国人70人に徹底調査しました。
日本刀を模した傘「兄へのプレゼント」
年末になり外国人でにぎわう成田空港。
「円安でメキシコの半分くらいの物価なの、だから色々と買いすぎちゃった」
お土産を買いすぎて、スーツケースが3つになってしまったメキシコへ帰るカップル。中には、漫画などお土産がぎっしりと。その中でも…。
突然ですが、クイズです。2人にとって日本での最高のお土産とは何でしょう?ヒントは、手の形と動き。
正解は「招き猫」。しかも、その数なんと30体。幸運を招く猫だと知り、一目ぼれしたとか。
メキシコへ帰るアルバロさん(53)は「右手はお金、左手は人を招くなんて、素晴らしい猫だよ」と、ちょっと興奮気味です。
「『友だちにも幸運を』と思って、たくさん買ってしまったわ」
帰国後の様子を送っていただきました。招き猫と笑顔の友人との写真が次々と。みなさん大喜びだったそうです。
外国人が選ぶ“日本土産”は実にさまざま。出発ロビーで見つけた、この男性、なんと背中に日本刀?
「これは刀じゃなくて傘なんだ。サムライの刀が傘だなんてびっくりしたよ」
手元はまさに日本刀、さらに生地は濡れると戦国武将の家紋が浮き出る“仕掛け”も。およそ2000円で購入したといいます。
これから夏のクリスマスを迎えるニュージーランド。サムライ傘のプレゼント、お兄さん、喜んでくれるでしょうか?
日本の思い出が詰まったお土産
外国人の“日本土産”。多かったのが、やはり日本の思い出が詰まったもの。
イタリア人のマティアさん(20)がオンリーワンの宝物だというのが、自分の足で10カ所のお寺と神社を巡った御朱印帳です。
日本ならではの神秘的な体験と芸術的な御朱印のデザイン。まさに世界に一つだけのお土産。その中でも、特別な1枚があるといいます。
黄金に輝く御朱印は、秋の神事の時にのみいただける限定のもの。タイミングよく、幸運にもいただくことができたそうです。
帰国後、早速お母さんに見せ、土産話に盛り上がったそうです。
「私も行ってみたいな」
「今度一緒に行こう」
陽気なイタリア人2人組、ドンキーコングのパーカーがお気に入りのイアンさん(25)の最高のお土産は…。
イアンさんの自宅の棚には日本のフィギュアがたくさん並んでいます。今回は、20体、4万円ほどのお買い物。
一方、アレハンドロさん(29)は…。
1000円で購入したすげ笠ですが、特別な思い出があるといいます。
丁寧に一つひとつ手作りしている姿を見て思わず感動、さらに。
そのおばあさんとの時間は忘れられない思い出になったといいます。
でも、それにしても気になるのが…。
あまりにも気に入ってしまったので、イタリアへかぶって帰るそうです。
引っ越しのような荷物のタイ人 最高のお土産は?
街中でも話を聞いてみると、人気はやっぱり日本ならではのもの。
「浮世絵を買いに浅草に行くのが楽しみ。スーツケースに入れられるだけ買って帰る」
日本が大好きなバーバラさん。今回買った浮世絵は7枚で5万円。自宅の浮世絵コレクションに加えるといいます。
銀座で出会ったロシア人男性。その上着が気になって聞いてみると…。
「コタツ」
彼が「こたつ」というのは、冬のこたつのお供「はんてん」です。
「日本の気温にびっくりしたんです。もうちょっと暖かくて過ごしやすいと思っていたので」
南の国だと思っていた日本は想像以上に寒く、急きょ浅草で1万円で購入したのが「はんてん」。結果的に、一番お気に入りのお土産になりました。
「きっとロシアに帰っても、どこでも着るんじゃないかしら」
成田空港で出会ったのは、引っ越しのような荷物を持ち、タイへ帰るナインさん。最高のお土産は何ですか?
「魚の真ん中の焼くところがタイにはない」
「真ん中の焼くところ」とは、魚焼きグリルのこと。およそ4万円。
日本の焼き魚のおいしさに目覚めたナインさんですが、タイでは魚は揚げたり煮るのが一般的で、日本のような魚焼きグリルはないとか。
タイでも手軽に食べたいとのことでお土産に購入しました。


















