週末、最後の紅葉を楽しもうと多くの観光客が古都・鎌倉に集まりました。人気アニメの聖地として知られる撮影スポットでは異変が起きていました。
鎌倉・覚園寺で紅葉堪能 撮影禁止も人気
鎌倉の紅葉スポットとして人気の円覚寺には、冷え込みが厳しくなった6日も多くの観光客の姿がありました。
4年ほど前から、毎年この時期に着物で鎌倉を散策しているという2人は…。
「紅葉が見頃だと地元の人が教えてくれた。ちょうど赤い感じで時期がちょうどきれいだった」
3方向を山に囲まれる鎌倉。山間にたたずむ覚園寺では、静寂に包まれた空間で紅葉を堪能することができます。特に、観光客をひきつけるのが…。
「イチョウの葉がじゅうたんのようになっていて、パーッと目の前が明るくなって、見上げるとモミジのグラデーションですごく感心した。見事なモミジを目に焼き付けて、今年の見納めにしたいと思います」
境内は撮影禁止のため、観光客はその絶景をじっくりと目に焼き付けます。
「(境内を)撮影できないのが逆にいい。ちゃんと目で見て楽しめて、静かで良いよね」
「光がすごい差すタイミングでとてもきれい」
カナダ出身のアミナ・カーンさんは、日本語の先生と初めて鎌倉を訪れました。
「鎌倉のガイドもしていて、ぜひ彼女に見せたいと思って訪れました」
「(Q.日本の紅葉を見るのは初?)そうです」
「確かにカナダでも紅葉みたいなのはありますが、日本の紅葉は全く別です。もっと素晴らしい、もっと色が変わるとか、これは本物の紅葉だと思いました」
アミナさんは、その後も和菓子作りや、海沿いのサイクリングなど、鎌倉の魅力を堪能したそうです。
小町通りも大混雑 家族連れが目立つ
人気の小町通りはこの混雑ぶり。家族連れの姿が目立ちます。
「きょうは七五三です。(当日は)予定があったのと混みすぎないのではと思って」
「いちごあめを食べて楽しみたいです」
「きょうは歩いて横浜市から。山を登って」
2歳から10歳までの子どもたちを含む9人で、お隣の横浜市から、ハイキングコースなど6キロを2時間かけて歩いてきたといいます。
おなかもぺこぺこになったところで、タコが入った練り物を一口。
「(Q.タコの練り物の味は?)おいしい」
鎌倉からほど近い江ノ島でも、「食」を楽しむ人が。行列の先で売られていたのは、タコをまるまる焼いて、素材の味を存分に楽しめるせんべいです。
「タコの味がめちゃくちゃしてうまいです」
「おいしいです。長野は海がないので海鮮。来て最初にハマグリとか、サザエとか」
“ご当地ナンバー”交付を一時停止へ 鎌倉市
そんななか、5日、中国系の大手航空会社3社が、日本行きの航空券を無料キャンセルできる期間を来年3月まで延長すると発表しました。江ノ島でも…。
「今までは平日だと日によっては7割くらい中国人観光客という日も少なくなかったが、最近は1〜2割くらいな感じですかね」
鎌倉といえば、アニメ「スラムダンク」の聖地として中国人観光客にも人気のあの踏切。連日大勢集まり、迷惑行為が横行していましたが、6日は人の数が少し落ち着いた印象です。
とはいえ、まだまだ混んでいるのが現状。そのため、鎌倉市はある発表をしました。
踏切の景色がデザインされたご当地ナンバープレートの交付を来月末で一時停止することを決めたのです。およそ7割の人が選ぶ人気デザインだといいますが…。
「オーバーツーリズムの課題がある場所に、市が集客していると思われかねないためです」
踏切の近くに住む人は、「地元の象徴なので、観光客が来ないと鎌倉も盛り上がらない。重要な産業でもあるので、うまく折り合ってほしいなと思います」と話しました。
(「グッド!モーニング」2025年12月7日放送分より)










