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雪が積もるなか、冬眠しないクマに襲われる被害が全国で相次いでいます。専門家は年を越してからも被害が深刻化する恐れを指摘しています。
冬眠しないクマ 襲撃相次ぐ
住民
「冬眠しているのだろうなと、ずっと思っていたのでクマが出たのはビックリ」
「この時期に来るなんて初めてですね。怖いですね」
「冬眠しているのだろうなと、ずっと思っていたのでクマが出たのはビックリ」
「この時期に来るなんて初めてですね。怖いですね」
住民も驚くのは雪が積もるなか、クマが出没したこと。スキー客らでにぎわいを見せる温泉街の長野県野沢温泉村で除雪中の男性が襲われました。男性は顔や足などをひっかかれ転倒、骨折の重傷を負いました。
今シーズン最強の寒気が列島を襲うなか、全国各地で冬眠しないクマに襲われる被害が相次いでいます。
近隣住民
「まさか本当にこんなところに出るのだという気味悪さですね」
「まさか本当にこんなところに出るのだという気味悪さですね」
雪がちらつく富山市の住宅街では、新聞配達中の70代夫婦が襲われました。
最低気温マイナス3℃を下回った岩手県奥州市でも、いなくなった飼い犬の足跡を追っていた女性がクマに遭遇してけがをしました。
被害女性の母親
「1メートルぐらいのクマだった。柿の木がここに1本ある」
「1メートルぐらいのクマだった。柿の木がここに1本ある」
雪が降る前までは、山に近い柿の木や果樹園の果物などを餌(えさ)にするケースが多かったのですが、季節が進んだ今、さらなる注意が必要だと専門家は指摘します。
岩手大学農学部 山内貴義准教授
「柿の実を逆に食べているうちは、まだそこに依存する形なのでまだいいんですけども、食べ物がなくなった時に今度は家の中に入って、何か食べ物を物色し始めたりとか、そういった行動を起こすのじゃないかと思って非常に心配しています」
「柿の実を逆に食べているうちは、まだそこに依存する形なのでまだいいんですけども、食べ物がなくなった時に今度は家の中に入って、何か食べ物を物色し始めたりとか、そういった行動を起こすのじゃないかと思って非常に心配しています」
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秋田駅近く 住宅玄関にクマ
秋田市の住宅の玄関先に現れたクマ。玄関のクリスマス用の飾りを必死にかじっています。そこに帰宅した住民は…。
住民
「家の前にクマがいた。クマがいた。どうしよう」
「家の前にクマがいた。クマがいた。どうしよう」
クマ対策のため子どもを学校に迎えに行った帰りでした。クマが食べていたのはリースと一緒に飾っていた小さなリンゴだったといいます。
撮影者
「食べてもおいしくないやつで飾りにしかならないようなやつなのですけど、今後気を付けようかなと思って。食べられるようなものではないから」
「食べてもおいしくないやつで飾りにしかならないようなやつなのですけど、今後気を付けようかなと思って。食べられるようなものではないから」
クラクションを鳴らしてもなかなか逃げていかなかったというクマ。
撮影者
「完全に人なれしちゃっているから危ないですよね」
「完全に人なれしちゃっているから危ないですよね」
目撃されたのはJR秋田駅から車で10分ほどの住宅街。秋田市では12月の6日間だけで、クマの目撃情報が59件に上っています。
山内准教授
「徘徊(はいかい)して餌を探索していても基本的に危険が及ばないと、人間は何もしてこないことをだんだん学習してきているのだと思う。人の餌に依存した個体は冬眠が遅れると言われていて。場合によっては年をまたいでまで、出没が続く可能性があるなと思っている」
「徘徊(はいかい)して餌を探索していても基本的に危険が及ばないと、人間は何もしてこないことをだんだん学習してきているのだと思う。人の餌に依存した個体は冬眠が遅れると言われていて。場合によっては年をまたいでまで、出没が続く可能性があるなと思っている」
(「グッド!モーニング」2025年12月7日放送分より)
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