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クマは、どうすれば冬眠するのでしょうか。番組が向かったのは、北海道で実際にクマを冬眠させる施設です。
クマはどうすれば冬眠する?
ベア・マウンテン 坂出勝園長
「あそこに見えるコンクリートの所が獣舎」
「あそこに見えるコンクリートの所が獣舎」
普段は自然に近い環境でヒグマを見ることができる施設で、今の時期は冬眠へ向けた準備が進められています。
「ここから両脇にクマがいます」
建物の中は、両側にクマの獣舎があります。
「(Q.350キロ?)くらいですね」
「(Q.この間捕まったクマと同じ?)同じくらいです」
「(Q.この間捕まったクマと同じ?)同じくらいです」
先月、北海道の苫前町で捕獲された380キロの個体に迫る大きさです。
現在、施設内では11頭のオスのヒグマが冬眠へ向けて体を作っている真っ最中です。どのように冬眠させるのか、コツを聞きました。
「一番多い時で9キロくらい」
「(Q.9キロ?)はい。獣舎の中で9キロくらい食べています。それが10月初めぐらいで1回マックス状態に」
「(Q.9キロ?)はい。獣舎の中で9キロくらい食べています。それが10月初めぐらいで1回マックス状態に」
個体差はあるものの、クマは夏ごろまでは一日およそ3キロの餌(えさ)を食べます。
それが秋口には3倍の9キロに。一日9キロの餌をおよそ1カ月間にわたり食べ続けるといいます。
「マックスは10月くらいから最大量の餌を与えて体格ができた状態。胃いっぱいになる量食べてたので、胃が大きくなっている」
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ここから本番 冬眠させるコツ
そして、ここからが本番です。毎年冬眠させているプロならではのコツがありました。
来る冬眠へ向け、普段の3倍となる9キロの餌を食べ続けたクマ。しかし、この日は…。
「これが今からやるクマの一日量」
「(Q.一日で4キロ?)そうです」
「(Q.一日で4キロ?)そうです」
4キロもかなりの量ですが、一番多い時期と比べると半分以下の量です。
「マックス量で3分の1を与えて、絶食日、絶食日で3分の1与えて。そういう期間を少しずつ長くして胃の容量を小さくしていっている」
徐々に餌の量を減らしたうえで、一定の間隔で絶食日を挟むことで、体格を大きく落とさずに冬眠へ入れるといいます。
その冬眠を間近に控えたクマの食事の様子を見てみると、体重はおよそ350キロです。
獣舎の真ん中にある餌をみつけると、ひたすらに食べます。器用に両前脚を使い、餌をかかえるようにして食べる様子も。その後も、全く止まることなく餌を食べ続けます。
「(冬眠前)最後の追い込みぐらい」
まさに冬眠へ向けた最終段階ですが、餌不足の自然界では、そううまくはいきません。
「なんとか食べて生きようとする。そういうクマが街中に出てくる。家庭菜園とか柿の木とかを狙って
食べにくることも十分考えられる」
食べにくることも十分考えられる」
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