社会

ABEMA TIMES

2025年12月9日 09:15

初の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を元気象庁長官・西出氏が解説「巨大地震が起きた領域は数倍確率が高い」さらなる地震に注意喚起「いつでも避難できる態勢を」

初の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を元気象庁長官・西出氏が解説「巨大地震が起きた領域は数倍確率が高い」さらなる地震に注意喚起「いつでも避難できる態勢を」
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 8日午後11時15分ごろ、青森県で最大震度6強を観測した地震を受け、気象庁は運用開始後では初となる「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表した。津波注意報は解除されたが、このあと、どのように備えていけばよいのか?元気象庁長官の西出則武氏に聞いた。

【映像】最大震度6強 地震発生の瞬間

 「あくまでも過去事例から確率を計算してみると100回に1回くらいはさらに大きな地震につながった事例が過去にあるということなので、低いが正常値と比べると何倍か高い。それに応じた身の回りの準備、心構え、いつでも避難できる態勢を今一度見直してみましょうという意味だ」

 避難した人は、今後1週間どのように生活すればよいのかー。西出氏は、自身の生活環境を十分に確認したうえで、さらに備えることが必要だという。

 「津波注意報も解除されたので家に戻ることは可能だが、さらに大きな地震が今後起こるかもしれないということ。いったん自宅に帰って頂いてもよいが、すぐに避難できるように、いざという時に安全な場所にすぐに避難していただくということ」

 いざという時に備えて、今準備できることはー

 「すぐできることで言えば、避難のための非常持ち出し品の再確認だ。今、寒い時期なので、あわてて避難して防寒具などが準備できないという方もいらっしゃる。また、家具の転倒防止をすることはもちろんだが、もしまだできていない家具があれば、その近くでは就寝しないようにしてほしい。ハザードマップなどで、いざという時の避難場所や家族がどうすれば互いの安否を確認できるかといったところを1つ1つ点検していただくのが良いと思う」

 さらに、自分の身を守るために必要なのは、正しい情報だという。

 「いわゆる地震予知は技術的になかなかできないが、一歩手前の段階で、過去の世界の巨大地震の発生状況を調べたところ、モーメントマグニチュード7を超すような地震が起こった領域では、さらに数倍確率が高いということ。食料品の備蓄をチェックし、様々な情報が飛び交う中でも、正しい情報、常に最新の情報を入手できる準備をしておくなど、自分の身を守る上で必要なことを1つ1つ点検していただくきっかけにしていただければ」 (ABEMA NEWS)

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