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東京・渋谷区は繁華街のポイ捨てを減らすため、コンビニエンスストアや自動販売機の設置者などに、ごみ箱の設置を義務付けると明らかにしました。設置しなかった場合は5万円以下の罰則を科し、ポイ捨てした人に対しても2000円を科す方針です。
路上喫煙や路上飲みでポイ捨ても
インバウンド客でにぎわう東京・渋谷。夜になると、街の様相は一変します。
番組が取材すると、ごみ箱はあふれ返り、ポイ捨てされたごみが街の至る所で見られました。
街の人(30代)
「いつ来ても汚いなというイメージ」
「いつ来ても汚いなというイメージ」
クレープ屋の店員(10代)
「歩いているだけで、ごみがたくさんあって、私のお店の方でも、クレープ以外のごみが敷地内にたくさん置かれていて、すごく迷惑だなと」
「歩いているだけで、ごみがたくさんあって、私のお店の方でも、クレープ以外のごみが敷地内にたくさん置かれていて、すごく迷惑だなと」
取材中にも、路上喫煙をする人や路上飲みを行う人の姿が見られました。ごみは持って帰るかと思いきや、空き缶をすぐそばに置きました。
目につく場所に注意書きが掲示されていますが、ごみのポイ捨てが収まる気配はありません。こうした状況に、ついに渋谷区が動きました。
渋谷区 長谷部健区長
「コロナ禍後に来街者が増加し、とりわけ訪日外国人が急増していく中、ポイ捨てごみも急増しており、このためポイ捨てごみ対策を抜本的に見直すこととし、『きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例』の改正を行うこととしました」
「コロナ禍後に来街者が増加し、とりわけ訪日外国人が急増していく中、ポイ捨てごみも急増しており、このためポイ捨てごみ対策を抜本的に見直すこととし、『きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例』の改正を行うこととしました」
区議会に提出された条例の改正案では、ごみをポイ捨てした人に2万円以下の過料を科すことを定めていて、実際には2000円を徴収する方針です。
改正案でもう1つ定められているのが、ごみ箱設置の義務化です。繁華街にあるコンビニやカフェなどが対象で、応じない場合は5万円以下の過料が科されるということです。
街の人(20代)
「自動販売機の隣に(ごみ箱が)ある所にだけ、ごみが集まっていたり、結局あふれているとかあるから、設置するだけでは変わらないのかな」
「自動販売機の隣に(ごみ箱が)ある所にだけ、ごみが集まっていたり、結局あふれているとかあるから、設置するだけでは変わらないのかな」
街の人(30代)
「どこに捨てようかなと悩んだり、バッグの中に入れておいて、これいつのごみだろうみたいなことが結構あったりします。ごみ箱を設置することによって、街がきれいになればいいかな」
「どこに捨てようかなと悩んだり、バッグの中に入れておいて、これいつのごみだろうみたいなことが結構あったりします。ごみ箱を設置することによって、街がきれいになればいいかな」
店舗困惑「分別せず捨てられる」
区の調査では現在、飲食店のおよそ7割がごみ箱を設置しているといいます。そうした中、ごみ箱を設置していないコンビニの従業員に話を聞きました。
「(ごみ箱を設置したら)分別しないで、いろんな種類のごみを一緒の所に捨てていっちゃうお客さんが多い。こっちもこっちで分別が大変ですし、分別できてないと持って行ってくれないこともあり得るので」
ごみ箱を設置しても、店と関係のないごみが入れられるのではと心配する従業員。しかし、今後設置しなければ5万円の過料が科されることにはこう話します。
「それだったら外に(ごみ箱を設置)。でも難しいですよね。外に置いたら置いたで、さっき言っていた分別できてないとか、いろいろ絡んできそうで、難しいなと思うんですけど。難しいですね」
「(Q.過料5万円って言われたら?)置きますかね」
「(Q.過料5万円って言われたら?)置きますかね」
改正案は10日に行われる本会議で採決される見通しで、可決されれば来年4月1日から施行される予定です。
(「グッド!モーニング」2025年12月10日放送分より)
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