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2025年12月10日 19:40

長野のスキー場にクマ“緊迫の一部始終”

長野のスキー場にクマ“緊迫の一部始終”
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 今度はスキー場にもクマが現れました。ゲレンデを猛スピードで横切る様子も。パトロール隊が出動する事態となっています。

まさかの遭遇 緊迫の一部始終

 3日前、長野県内のスキー場でスノースケートをする男性が360度カメラで撮影した映像です。

 時刻は午前8時半ごろ、青空の下、銀世界を滑り降りていきます。

 しかし、滑り出しからおよそ40秒、男性の左手前に現れた黒い影。一瞬こちらへ向かってくるようにも見えます。

 クマは滑走する男性のすぐ近くを通り、想定外の遭遇に男性は驚きを隠せません。

 安全な場所まで急いで滑り降ります。

リフトに乗っていた人がスキー場に連絡
リフトに乗っていた人がスキー場に連絡

 この時、リフトに乗っていた人がスキー場に連絡したといいます。

 もう一度映像を確認すると、クマは男性に近づき、追いかけるような仕草を見せています。

クマに遭遇した人
「急にコース下のほうから走ってきて、ぶつかりそうになって、びっくりして目が合った」

 スキー場でクマに遭遇する人がいる中、住宅街でもクマの脅威は続いています。

スキー場にクマ 隊員によるパトロール強化

 3日前、長野県内のスキー場で、滑走中の男性がクマに遭遇し追いかけられたといいます。

「トリックしたくてブラインド側に回っていた」
「トリックしたくてブラインド側に回っていた」
クマに遭遇した人
「僕が普通に滑っていたら、前見て滑っているんですけど、トリックしたくてブラインド側に回っていたので1回視界がなくなっている。正面パッと見た時に『クマがいた』感じだったので不意をつかれてびっくり。『振り返ったらクマがいた』みたいな感じですね。そのまま追いかけられるんですけど、僕はスノースケート乗っていたので、そのまま滑りながらクマがあきらめて山の上のほうに登っていったのが一部始終です」

 男性は辛うじてクマから逃げ切りましたが、近くには別の人の姿もあります。

「子グマって感じよりは大きなクマって感じ。中ぐらいと大きいやつの間の大きさで、やっぱり大きかった。転んだら追いつかれるし、ぶつかったら襲われるかもしれないし、間一髪ではありました」

 今回クマが出たスキー場ではクマよけスプレーを携帯した隊員によるパトロールを強化しています。

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クマはどこへ?捜索に密着

 雪が降っても、まだクマの気配が消えることはありません。

新潟県猟友会 池田富夫会長
「(Q.これからどこに?)これからクマの出没した所に行く」

 番組は10日も、対応に追われる新潟県十日町市で猟友会を取材しました。

 十日町市では、街がこれだけ白く染まっても、クマの出没が後を絶ちません。

柿の木にクマ出没
柿の木にクマ出没

 9日も、まだ実が残る柿の木にクマが現れ…。

一番上は柿がない
一番上は柿がない
「急に出てきて木に登った。一番上、柿がないでしょ。上のほうで食べ始めて、だんだんおりてきた」

 クマは周りに人が集まっても気にすることなく柿を食べていたといいます。

「ちょっと変、最近のクマは。普通、人間が近づくと一目散に逃げるが、懐いているクマなので、ここから見ていても逃げない」

 近くには建物も多く、現場は緊張感に包まれました。

 猟友会は10日も目撃情報があった場所をくまなく調べます。

「この林の中から出てきたクマが、この裏に跡をつけているので、道路を越えて向こうへ行ったか。これから道路の向こうを確認する」

 雪がしんしんと降るなか、住宅街に現れたクマの痕跡を探します。するとすぐに…。

クマの足跡
クマの足跡
「これがクマの跡だよ。今朝の跡」

 降り積もった雪の上にはクッキリとクマの足跡が。足跡は住宅近くから向かいの道路へと続いています。

「道路を越えたか越えてないか確認します」

 パトロール中も雪はさらに強まります。現場を入念に調べると…。

「この国道を越えたと思うので、国道の向こう側を一回調査します」

 クマは交通量の多い目の前の国道を横断したとみられます。

 向かいの通りへ行くと…。

近隣住人が道路を渡るクマの痕跡を確認
近隣住人が道路を渡るクマの痕跡を確認
住民
「ご苦労様です。ここを通ってきた」
「ここを上がってきたんです。ここを上がってきて、向こうにいった」

 近隣住人が道路を渡るクマの痕跡を確認していました。

約80キロの成獣
約80キロの成獣
池田会長
「これは今朝。雪が降ったから隠れたけど」
「(Q.大きい)大きいよ。約80キロある」
「(Q.成獣?)完全に成獣」

 その後、猟友会が付近のエリアを改めて捜索。

池田会長
「越えていないということであれば、この中にいる」
猟友会
「出ていないでしょう」
池田会長
「出ていないんだよな」

 10日はクマが山に戻ったとの結論に至りました。

新潟県猟友会 池田富夫会長
新潟県猟友会 池田富夫会長
「私たちも知らないことがいっぱい。最近のクマは。クマが増えすぎて、冬眠する穴持たずのクマが増えてきた」
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