記録的な大雪に加えて、強い北風が列島を襲っています。その影響でしょうか、倒木により列車が脱線。その取材中にも木が倒れました。
列車が脱線 取材中も倒木が…
大きな波が押し寄せる新潟県佐渡市。波は強風にあおられ、波しぶきを上げています。
12日、北日本から北陸は吹雪となりました。
朝、秋田内陸線の列車が脱線し、転覆しました。その車内には、運転していた男性（50代）が取り残され、救出作業が行われていました。その最中、車両の付近で倒木がありました。木は雪の重みで倒れたのでしょうか。
県内の山間部を走る秋田内陸線。午前5時すぎに出発した列車は、走り出して5分後、北秋田市の萱草駅に近づいた際に倒木に衝突して脱線、橋梁から8メートル下に落ちたとみられます。
逆さまになったまま止まった列車。運転していた男性は、顔などにけがをしました。
大館市では取材班が事故に遭遇しました。
「大変だよ。レッカーの人に乗せてもらって」
「赤だなと思ってブレーキかけたら滑ってしまって、ツーっと（滑って）ガーンと（ぶつかった）。止まらなかった。そんなにスピードは出してなかった」
運転手の男性は凍った道路で、車を制御できなかったといいます。
道路はスケートリンク上のようにつるつる滑るようになっています。
強烈な寒気が入った12日は、雪道でのスリップが原因とみられる事故が相次ぎました。
記録的大雪と台風並み暴風
12日、特に警戒が必要なのは雪だけでなく風です。
山形県酒田市では、台風並みの最大瞬間風速29.4メートルを観測しました。
関東でも…。草津温泉では雪が降っていて、肌をさすような寒さです。一番の特徴は風の強さです。湯畑には時折強い風が吹きつけていて、渦を巻くように湯気が舞い上がっていきます。
マイナス6.6℃まで冷え込んだ群馬県草津町。
「（Q.きのうからの変わりぶりは？）すごい吹雪みたいで、すごいですね」
「（Q.髪もなびくような風）なびいていますね」
時折、東屋にいた観光客の姿が見えなくなるほどの吹雪です。
交通への影響も出ているのが、今シーズン一番の寒さとなった北海道。
地吹雪のように舞い上がる雪。そんな中での出勤、そして雪かきです。
空港に設置されたカメラに雪が張り付き、吹雪で飛行機が見えません。
新千歳空港では雪の影響で欠航が相次いだほか、道内の道路では雪の影響で複数の区間が一時通行止めとなりました。
マイナス17.6℃まで冷え込んだ北海道陸別町。普段は美しい川も、12日は凍り付いていました。
雪かきに大忙しの人間を、猫は静かに見守っていました。
13日からはさらに天候が悪化。低気圧が急速に発達し、北日本を中心に大荒れとなる恐れがあります。