12日は寒気の影響で全国的に厳しい寒さとなりました。13日朝にかけてさらに冷え込む予想で、首都圏では夜に初雪となる可能性もあります。
新千歳空港では滑走路閉鎖
深く積もった雪が、まるで全ての音を吸い込んだかのような朝を迎えた北海道陸別町。12日朝の最低気温は−17.6度と、凍てつく寒さとなりました。札幌も今シーズン一番の冷え込みに。朝の最低気温は−6.5度を記録しました。
「久しぶりにこんなに降りました。いっぱい降ってちょっと大変です」
(Q.雪の質感は)
「上の方はちょっとふんわりしているけど、下の方はちょっと湿っていて重たい」
夕方になって活発な雪雲の帯がかかった札幌。積雪は午後9時の時点で41センチに達しました。
市民の足にも影響が出ました。札幌市内を走る路面電車は複数の場所で車両が動けなくなり、一時、全線で運転を見合わせ。乗り場には長蛇の列ができました。
新千歳空港では午後6時の時点で22センチの積雪を記録。92便が欠航となりました。また、午後6時半ごろにはプライベートジェットが滑走路をオーバーラン。雪に突っ込むような形で停止し、B滑走路が閉鎖されました。けが人はいないということです。
倒木に衝突 列車が脱線、転落
自動車の事故も相次ぎました。札幌市内の高速道路には、スリップしたのか、進行方向と逆の方向を向いた車が。小樽市内に入ると、フロント部分がつぶれた車が止まっていました。
日本海に面する港町・小樽。海からの強い風で雪が舞い上がり、視界は真っ白に。この風で、運河をめぐるクルーズは運休となりました。温度計の表示は−6度となっていますが、体感温度はそれを大幅に下回ります。
「めっちゃ寒い。なめてました北海道。歩いてきていて、めっちゃ風強くて風に押されている感じ。風の方向に顔を向けて歩けない」
気象衛星『ひまわり』から日本列島を捉えた画像を見ると、筋状の雲が北海道から九州にかけて広く連なっています。この筋状の雲がクッキリ映るほど寒気が強いことを示していて、今回の寒気が強烈なものであることが分かります。
豪雪地帯として知られる青森県の酸ヶ湯では午後9時時点で、積雪が全国で最も多い152センチに。秋田では雪の影響で木が線路に倒れかかり、通りかかった列車が脱線して、斜面に転落しました。この事故で運転士が顔にけがをしました。乗客はいなかったということです。
都内のイベントも防寒対策
寒気の影響は太平洋側にも。東京都は午後9時時点で最低気温4.1度と冷え込みました。東京スカイツリーのふもとで開かれているクリスマスマーケットでは、暴風・防寒対策のために透明のシートが貼られています。
(Q.食べ歩きは今日は難しい)
「はい。風の音が、ゴーっていう音がこれまでと違う。今年一番のような感じがします」
「今日はすごく寒い気がします。風が強いとよけいに寒い。昨日あたりはそうでもなかったが、今日は特に寒い」









