社会

サタデーステーション

2025年12月14日 00:08

空港で一夜明かす人続出 北日本で大雪の影響 スリップによる人身事故は大幅増加

空港で一夜明かす人続出 北日本で大雪の影響 スリップによる人身事故は大幅増加
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強い寒気が流れ込み、13日は都心でも最高気温がひとケタ止まりに。北海道では大雪のため、空港で一夜を明かした人も。14日も“冬の嵐”に注意が必要です。
(12月13日サタデーステーションOA)

仁科健吾アナウンサー(東京八王子市・13日午後8時半ごろ)
「雨に混じって雪のようなものが降ってきました」

都内では、雨から雪に変わる可能性があるといいます。夜空に打ち上げられた100基のランタン。当初は午後7時開始予定が急遽、15分ほど前倒しになりました。

磯沼ミルクファーム:磯沼 杏さん
「寒さがとにかく懸念でしたので、お客さんが凍えてしまう前に、メインのランタンをきれいに打ち上げたいと思い、15分早めました」

13日、東京・八王子の最低気温は、今季最低のマイナス3.1℃。13日は列島が、「寒気」に包まれました。最低気温が0℃を下回る冬日となった地点は、全国の6割以上となる560地点。この冬1番の寒さとなったのが東京都心。今季初めて、最高気温が1ケタになりました。振り回されているのが、都内の遊園地です。アトラクションには防寒対策ができないため、寒くなると来場客も減る傾向があるといいます。

ジェットコースターに乗った客
「ガタガタして、寒さと怖さが混ざって余計に寒く感じました」

大人気のクリスマスイベントで登場するサンタも、衣装のまま思わずカイロを握りしめます。

浅草 花やしき:穂積亜紀さん
「(14日も)低気圧が来るという報が出ていますので、不安はありますが、 健康第一なので無理せず遊びに来ていただければと思います」

14日は、急速に発達する低気圧の影響で、全国的に荒れた天気となる予報です。そんな中、大雪や猛吹雪の取材で見えてきたのが、深刻な影響です。

報告:朝倉有香(山形鶴岡市・12日)
「雪で視界が真っ白です。路面は完全に凍結しています」

取材班が遭遇したホワイトアウト。積もった雪と吹雪がかさなり、数メートル先の道路も見通せません。深刻な影響が出ていたのが、空の便です。

報告:荒川三冬(新千歳空港・13日)
「手続きをおこなう人の長い列ができています」

新千歳空港の受付カウンターには最後尾が見えない程の長蛇の列。空港内で寝泊まりした多くの人の姿がありました。

空港で一夜を過ごした人
「新千歳から伊丹まで帰る。遅延で、きのうの6時くらいに欠航が決まりました。13日ではなく14日のチケットしか取れませんでした」

12日、新千歳空港では、風雪などの影響で計183便が欠航。およそ750人が空港で一夜を過ごしました。異例の被害は身近な場所でも起きています。

報告:内田吾郎(北海道札幌市・12日)
「警察官が中央分離帯で動けなくなった車両に集まっており、復旧作業を試みています」

北海道では、11月から12月11日までのスリップによる人身事故が去年の同じ時期より30件近く増加。警察が「交通死亡事故多発警報」を発表する事態に発展しています。

山形では、凍結の影響で救出が困難になるケースもありました。雪で側溝が見えず、前輪が落ちてしまった車を道路に戻しますが、道路が想定以上の凍結で、このままレッカーするのは危険と判断。運転手らを近くの旅館まで送り届けるだけとなりました。明日からあさってにかけて、北海道では大雪や猛吹雪、東北では暴風にも警戒が必要です。

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