今シーズン最強寒気の影響で埼玉県の熊谷でも初雪を観測しました。厳しい寒さをしのごうと、屋台のラーメン店にはオープン前から行列ができていました。
熱々名物おでんに行列
埼玉県からは、初雪の便りが届きました。熊谷地方気象台が13日夜、初雪を発表。平年より7日早く、去年より5日早い観測です。13日の日本列島は、寒い一日となりました。
寒空の下、立ち上る湯気。冬の味・おでん。大根に卵、こんにゃくといった定番を含め、およそ40種類、安いタネは50円から。熱々の具材が冷えた体を温めます。
「最高です。とてもおいしいです。だしを飲んだら体も温まるし、そこが1番最高だと思います」
13日、最高気温が今シーズン初めて10℃に届かなかった東京。江東区の砂町銀座商店街のおでん店には、朝から長い列ができていました。
こちらは、毎月集まっているという同級生4人組。温かい食べ物を求めて来たと言います。
「大根あっつ!おでんを食べるって言ったからダウンを着てこなかった。十分、超温まった!」
お店も、大根などの仕込みを20キロほど増やして対応に当たります。
「だいぶお客さんも増えてきましたね。結構、体的にはきついけど、寒い間だけなので頑張りたい」
東京・八王子 最低気温マイナス3℃
13日、東日本と北日本は真冬並みの寒さになりました。最低気温が0℃未満の「冬日」は今シーズン最多の568地点になりました。
大空に打ち上げられた100基のランタン。当初は、午後7時に始まる予定でしたが、急きょ、15分ほど前倒しにしたといいます。
「寒さがとにかく懸念だったので、お客さんが凍えてしまう前に、メインであるランタンをきれいに打ち上げをしたいなと思って」
50年営業 屋台ラーメン大行列
そんな中、さいたま市では、寒さをこらえながら待つ長蛇の列が…。
「友達がここを紹介してくれて来て、なんだかんだ自分も2年半くらい毎週来ている」
すると、トラックが到着するや否や、待っていた人たちが駆け寄り、準備を始めます。
「作業員1号2号なので」
「何のちゅうちょもなくよどみなく準備を…」
「塩大盛750円と決まっているので」
小銭を握りしめ、あふれる気持ちを隠し切れない様子の男性。男性が楽しみにしているのは、昔懐かしの屋台ラーメンです。
東大宮駅近くで50年以上営業を続ける「屋台ラーメン北国」。80歳を超えた店主の小沢秀信さんは物価高にも負けず、20年以上値段を変えずに、1杯なんと500円。大盛にしたり、トッピングを付けたりしてもお財布にも優しい値段です。
「すごくおいしい」
先ほど、開店準備を手伝っていた男性も勢いよく麺をすすります。
「はじめ食べた時に衝撃を受けた。しつこくもなく、濃くもなく本当においしい」
午後6時の開店以降、途切れることのない列。中には、こんな人も…。
「2杯目。並び直して、さっきは味噌食べて今度は塩。寒いし、ラーメン食べて温まろうかと」
こちらの常連客は、20歳の時から通い始めて35年。週に1回、欠かさず食べに来ていると言います。
「仕事し始めてから、ずっと親父さんの所に通って。親父さんの『ありがとう』って言葉を求めて来る人もいるんじゃないかな。本当に気持ちの込もった接客をしてくれるから、ついつい来ちゃう」
さいたまの13日の最低気温は1.6℃。ラーメンの温かさに加えて、小沢さんの心のこもった接客が、常連客の心を温かくします。
「体無理しないでね〜ありがとう!」
小沢さん、体の続く限り、常連客への感謝を込めて、ラーメンをふるまい続けるといいます。
(「グッド!モーニング」2025年12月14日放送分より)









