社会

グッド!モーニング

2025年12月15日 12:55

受験塾「SS義塾」音信不通 社長謝罪「講師が4000万円横領」「情報乗っ取り逃げた」

受験塾「SS義塾」音信不通 社長謝罪「講師が4000万円横領」「情報乗っ取り逃げた」
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 大学合格を目指してオンラインで授業をする「SS義塾」という予備校が突然音信不通となり、生徒や保護者に動揺が広がっています。運営会社の社長が15日未明、番組の取材に応じました。

「時間を奪われた」保護者が怒り

「SS義塾」運営会社の社長
「授業の妨害がずっと続いていて、その対応にかなり追われていて、鋭意(対応を)進めている状況です」

 「国公立・有名私大への逆転合格を実現させます」と、ホームページにこう掲げている大学受験塾のSS義塾。

SNSから
「SS義塾電話繋がらない。どうなってるの?大丈夫?」
「SS義塾と連絡が取れません。来年分支払いした4カ月分どうなるんでしょうか?」
高校2年生の保護者
高校2年生の保護者

 1週間ほど前の今月7日、オンライン形式の授業に講師が現れず、問い合わせをしても返答はありませんでした。

高校2年生の保護者
「時間になっても(講師が)入ってこないという話を息子から聞いて、塾にいろいろ問い合わせしたりやっても、すべてが音信不通になった」

 保護者は2カ月分5万9800円を先払いしましたが、8回のうちまだ3回しか受講していません。

「一番腹立たしく思っているのは、奪われた時間なんですね。塾を探すことや新しい教材を探すなど、膨大な精神的な苦痛と時間的コストを強いられている。お金を返せば済む問題ではない」
SS義塾のアカウントから届いたメッセージ
SS義塾のアカウントから届いたメッセージ

 14日、SS義塾を運営する会社の住所に行ってみると、建物の3階には別の会社の名前が入っていて、「日本進学教育研究所」の名前は入っていませんでした。ポストには「投函禁止」の文字がありました。

 13日、SS義塾のアカウントから届いたメッセージには「現在、関係各所と連携し、調査を行っております」とあります。「責任者直通ホットラインを開設する」とも書かれていましたが、保護者が電話をしても一切つながりませんでした。

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「心配とご迷惑」責任者を直撃

「国公立・有名私大への逆転合格を実現させます」
「国公立・有名私大への逆転合格を実現させます」

 15日未明、運営会社の社長が番組の取材に応じました。

「(Q.一体、何が起こったのでしょうか?)業務上の横領が起きた。塾の運営で使っていた全財産の約4000万円がすべて不正出金され、すべてのログイン情報とかも書き換えられてしまって、アクセスできないようにされて、そのまま乗っ取った者たちが逃げた」
「顧客情報を盗まれ説明会の対象者が分からない」
「顧客情報を盗まれ説明会の対象者が分からない」

 社長は塾の運営を任せていた人物が中心となり、他のスタッフや講師の一部と結託して、今回の事態を引き起こしたと主張しています。

「顧客情報をすべて盗まれているので、説明会の対象となる方が分からず、まずは正常化する必要があるかなと。重要な受験真っただ中の時期に、多大なご心配とご迷惑をおかけして、大変申し訳ございません」

 すでに警察に相談していて、刑事告訴も検討しています。

6カ月分約30万円を支払った保護者も
6カ月分約30万円を支払った保護者も

 保護者の中には、6カ月分およそ30万円を支払った人もいました。

高校2年生の保護者
「私の払える限界は『これです』という形で払った分だったので、そのお金が戻ってくれば他の塾を探すこともできるが、ないので、もう自力で頑張るしかない」

(「グッド!モーニング」2025年12月15日放送分より)

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