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北海道・美幌町で、ボードゲームを子どもたちに教える塾が、先月開講し話題となっている。
ボードゲームで苦手な算数に取り組む姿
12月の最低気温がマイナス10℃を下回る日も珍しくない寒さの厳しい美幌町に、子どもたちが集まる“ちょっとだけ変わった学びの場”がある。
テーブルを囲んで子どもたちが行うのは、ボードゲームだ。一見、遊んでいるようだが、子どもたちの様子を見てみると、算数の苦手な子どもが、めげずに計算に取り組んでいる。理由はゲームのためだ。
生徒(小1)の母
「(通う前も)足し算引き算は頑張ってやっていたほうなんですけど、ゲームで必要な計算を一人でするところをよく見るようになりました」
「(通う前も)足し算引き算は頑張ってやっていたほうなんですけど、ゲームで必要な計算を一人でするところをよく見るようになりました」
計算力だけではない。ルールを理解するための思考力や、戦略を練って相手に勝つための問題解決能力。さらには、対戦相手との交渉力やコミュニケーション能力も自然と身につくという。
「(Q.みんなが好きなゲームは?)カタン」
「(Q.どんなゲーム?)かけひき、かけひき。取引とか」
「(Q.どんなゲーム?)かけひき、かけひき。取引とか」
小学4年生 げんくん
「自分の人生ではやらないことを(ボードゲームで)やっているからロマンチックというか、おもしろい」
「自分の人生ではやらないことを(ボードゲームで)やっているからロマンチックというか、おもしろい」
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“ボードゲームを学びに” 出前授業も行う塾長
塾長は、この夏に仕事を辞め、ボードゲームを仕事にすると決めた堀井栄希さん(38)だ。
堀井さん
「大人でも子どもでも楽しめるゲームがたくさんあります。子どもなら、どんなゲームがいいかなと考えながら子どもに勧めている感じですね」
「大人でも子どもでも楽しめるゲームがたくさんあります。子どもなら、どんなゲームがいいかなと考えながら子どもに勧めている感じですね」
堀井さんはおよそ300種類のゲームの中から、子どもたちに合ったゲームを選び学びにつなげている。
生徒
「なんか考えるゲームがやりたい」
「なんか考えるゲームがやりたい」
堀井さん
「考えるゲーム。じゃあ難しいのやる?」
「考えるゲーム。じゃあ難しいのやる?」
生徒
「いいよ」
「いいよ」
小学6年生向けに堀井さんが選んだのは、数字をパズルのように組み合わせて積み上げていき、合計得点を競うゲームだ。
堀井さん
「これ考えるでしょ?こんなのがやりたかったんでしょ?」
「これ考えるでしょ?こんなのがやりたかったんでしょ?」
小学6年生 ことさん
「うん」
「うん」
6年生に合わせたゲームだが、1年生も頭を抱えながら挑戦していた。
小学1年生 あおいくん
「(Q.どんなゲームが好き?)頭を使うゲーム」
「(Q.なんで?)頭を使うと、頭がパンパンになったり、分かることが多くなるからです」
「(Q.どんなゲームが好き?)頭を使うゲーム」
「(Q.なんで?)頭を使うと、頭がパンパンになったり、分かることが多くなるからです」
堀井さんは、ボードゲームを学びにつなげるために、オリジナルゲームを考えたり、高校への出前授業を行ったりもしている。
堀井さん
「最後までやり抜く力がゲームを遊ぶ上で成り立つ。考えてやってみて、試行錯誤するので。どんどん社会に出て行って、自分の好きなことで開拓していくような人が育ってくれたらうれしいなと思います」
「最後までやり抜く力がゲームを遊ぶ上で成り立つ。考えてやってみて、試行錯誤するので。どんどん社会に出て行って、自分の好きなことで開拓していくような人が育ってくれたらうれしいなと思います」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月16日放送分より)
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