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激しい炎と煙を噴き出していたのは、新千歳空港に向かっていた大型バスでした。乗客40人を乗せたバスが突然、炎上する非常事態でしたが、わずか数分間で行われた脱出の全容が分かりました。
乗客40人も全荷物も被害なし
バスの後部からどんどんと吹き出す白煙。炎や煙は、バスの後方部分を中心に激しさを増していきます。付近は渋滞。空には大量の黒煙が上がりました。
目撃者
「(車の)上部まで火が巻いて、燃え盛るような状況で。放水している最中も、それを乗り越えて火が上がっている。搬送されている人は見ていない」
「(車の)上部まで火が巻いて、燃え盛るような状況で。放水している最中も、それを乗り越えて火が上がっている。搬送されている人は見ていない」
17日午前11時40分ごろ、北海道千歳市を走る道央自動車道で、空港に向かっていた高速バスから出火。車内には乗客乗員合わせて41人がいて、ほぼ満席でした。焼け残った車体はフレームのみ。燃えるものは全て燃えたかのような状態です。
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出火直後にバス同士が“連携”
火の勢いは相当だったことが伺えますが、この火災によるけが人はいませんでした。さらに、乗客の荷物も無事だったといいます。そこには、バス会社による連携がありました。
北都交通
「走行中、サイドミラーを見ると後方から煙が出ているのに気付き、すぐに近くを走行している同じ会社のバスに無線で助けをお願いし、約10分で避難が完了しました」
「走行中、サイドミラーを見ると後方から煙が出ているのに気付き、すぐに近くを走行している同じ会社のバスに無線で助けをお願いし、約10分で避難が完了しました」
バスを運行していた北都交通によると、運転していた66歳のドライバーがサイドミラーで煙を確認し、緊急停止します。停止後、乗客全員を下ろしますが、この時同時に、無線で近くを走っていた同社のバスに連絡。すぐに到着し、まず5人を乗せます。乗せきれなかった乗客35人には、3台目の“応援バス”を加勢し救助。ここまでかかった時間10分ほどでした。
北都交通
「事故の直後は、まだ煙だけで炎は出てなく、当該車両と2台目に来たドライバーで荷物は出したそうです」
「事故の直後は、まだ煙だけで炎は出てなく、当該車両と2台目に来たドライバーで荷物は出したそうです」
ドライバーは「燃え広がるかもしれないので、とにかく無我夢中。いつも以上の力が入った」と話しているということです。
激しく燃えている動画が撮影されたのは午前11時47分。出火から数分が過ぎたところでしたが、この時点ですでに、荷物の救出までが完了していました。
駆け付けたバスに乗り合わせた乗客は。
駆け付けたバスの乗客
「まだ着いた時は煙が出ているだけだったので、前の運転手が荷物を取り出して、その後、発火しだしたので、私の乗っていたバスの運転手が炎にめがけて消火器をまいてました。燃えているバスに運転手さんたちが近付いているのを見て、爆発とかしたりしないのかな、大丈夫なのかな、私の乗っているバスのすごい近くだったので大丈夫なのかなという思いでした」
「まだ着いた時は煙が出ているだけだったので、前の運転手が荷物を取り出して、その後、発火しだしたので、私の乗っていたバスの運転手が炎にめがけて消火器をまいてました。燃えているバスに運転手さんたちが近付いているのを見て、爆発とかしたりしないのかな、大丈夫なのかな、私の乗っているバスのすごい近くだったので大丈夫なのかなという思いでした」
バスの会社は、当日の点検では車体に異常はなかったと話していて、警察と消防が出火原因を詳しく調べています。
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