社会

ABEMA TIMES

2025年12月18日 10:00

いい弁護士って何?深澤諭史弁護士が解説「フィーリングや相性が重要」「”〇〇に強い”は警戒すべき。ルール違反」

いい弁護士って何?深澤諭史弁護士が解説「フィーリングや相性が重要」「”〇〇に強い”は警戒すべき。ルール違反」
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 現代社会において、自身を守るために弁護士の存在は不可欠になりつつある。しかし、いざという時にどのように弁護士を探し、選べばよいのか。

【映像】いい弁護士の見極め方法(詳細)

 「弁護士が選ぶベスト弁護士100 2025」のインターネットトラブル部門で3位に選出された深澤諭史弁護士が『ABEMA Prime』で解説した。

■離婚調停中の体験談

まなかさん

 現在、離婚調停中で、小学生の娘と息子を持つ、まなかさん(40代)。依頼している弁護士は3人目だという。1人目は右も左もわからない状態で、「離婚 弁護士 強い」などでネット検索し、上位に表示された事務所を選んだ。弁護士は歳上の男性であったが、無料相談での対応が「上から目線で、不安を感じた」といい、依頼を断念した。

 続いて、知人の紹介で歳上の女性弁護士の元へ。「女性の方が分かってもらえる」という期待があったが、「相談中は淡々とパソコンに入力するだけの対応だった」という。不安はあったものの「業界だからこういうものか」と思い込み、着手金20万円を支払って契約。しかし、やはり相性が良くないと感じ、わずか3週間で解約することになった。

 3人目の弁護士もネット検索で探したが、今回は弁護士の詳細や実績を念入りにチェックし、自身の最優先事項である「子供の親権」に関する専門分野を確認した。無料相談で気持ちに寄り添い、今後の道筋を示してくれたことで「この人になら人生を託せる」と安心し、依頼を決めたという。現在は調停中だが、有利に進んでいる感覚があるそうだ。

■弁護士選びのポイントと評価基準

深澤諭史弁護士

 深澤氏は、弁護士選びにおいて「フィーリングや相性が重要だ」と述べる。「一度依頼すると二人三脚でやっていくことになる。信用できない、相性が合わない相手と仕事をするのは大変だ」とした上で、注意点も挙げた。「いい気持ちにさせることばかり上手な弁護士も残念ながらいる。依頼してお金を払った途端に『塩対応』になるケースもあるため、フィーリングは最低条件として、慎重になる必要がある」。

 また、「広告にある『〇〇に強い弁護士』はあくまで自称であり、『〇〇専門弁護士』という表記は弁護士会の規制で差し控えるよう言われているため、これらを掲げている場合はルールを守っていないとして警戒すべきだ」という。

 評価の基準として、深澤氏は「専門家向けの解説や本を出しているか」を挙げた。「一般向けであればある程度書けるが、同業者向けだと誤魔化しが効かないため、一つの目印になる」と解説した。

 さらに、ホームページの説明が分かりやすいかどうかも重要であり、「あなたを説得できない弁護士は、裁判官も相手も説得できない」と指摘した。 ネット上の口コミについては「あてにならない」と断言する。「『無理なものは無理』と正直に言う良い弁護士が低評価をつけられたり、優秀がゆえに敵対した相手から低評価をつけられたりすることもある」からだ。

 一連の話を受け、タレントのあおちゃんぺは、「私、弁護士2人をつけてて、1人は紹介で、もう1人はファンの中にいた。動きとしてはファンの方がいい。なぜかと言うと、私と同じ熱量で相手に対して怒ってくれるからだ。『絶対に勝つぞ』という気持ちがめっちゃ強いからすごい信用してる」と明かした。

(『ABEMA Prime』より)

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