社会

2025年12月18日 14:31

2025年 印象に残った天気ニュース 「常態化した40℃」

2025年 印象に残った天気ニュース 「常態化した40℃」
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2025年も残りわずか。今年も様々な気象災害や天気トピックスがありました。テレビ朝日ウェザーセンターの気象予報士が、今年印象に残った出来事をお伝えします。

衝撃の「41.8℃」 暑さの国内記録を大きく更新

今年の夏は、日本の歴史に残る記録的な暑さとなりました。8月5日に群馬県伊勢崎市で、去年までの日本の観測史上最高気温41.1℃を大きく上回る41.8℃を記録したのです。
これまでは記録を更新しても0.1℃刻みだったのですが、一気に0.7℃も更新し衝撃を受けたことを覚えています。

また、今年の6月から8月までの日本の夏の平均気温偏差は+2.36℃を記録しました。これは、すでに記録的だった2023年と2024年の+1.76℃を大幅に上回り、史上最高を更新しました。

梅雨明けの早さも印象深い出来事でしたが、これも今年の夏の猛暑の一因に挙げられます。沖縄、奄美、九州北部、四国、中国、近畿、関東甲信、北陸では、観測史上最も早い梅雨明けが発表されるなど、通常より長い夏の期間が、記録的な高温につながったと考えられます。

常態化した40℃ 気象庁が「猛暑日」に次ぐ名称を検討

「最高気温40℃」という言葉を近年はよく聞くようになりました。それもそのはず、国内で40℃以上を観測するのは2018年から8年連続となったのです。かつては「異常」とも思われた40℃超えの暑さが、もはや毎年のことになりつつある現実に、改めて地球温暖化の深刻さを実感させられます。

こうした状況を受けて、気象庁は9月に最高気温が40℃以上の日に新たな名称を付ける方向で検討を始めたと明らかにしました。
すでに一部の民間気象会社が独自に使っている「酷暑日」なども候補に挙がっているということですが、いつ運用を開始するかといった具体的なスケジュールは決まっていないようです。

地球温暖化の影響 鮮明に

文部科学省気候変動予測先端研究プログラムと気象庁気象研究所の合同研究チームの分析によると、地球温暖化が無いと仮定した場合、今夏の高温はほぼ発生し得なかったということです。つまり、今年の猛暑は自然変動ではなく、人為的な気候変動が主な原因であるという結論に至ったのです。

また、地球温暖化の影響は高温だけではありません。この合同研究チームは、8月に発生した熊本県を中心とする大雨の事例においても、地球温暖化によって総降水量が約25%増加していたと示しました。

地球温暖化は将来の問題ではなく、すでに降りかかっている問題となっているのです。来年以降もさらなる記録更新が懸念される中、改めて一人一人ができる対策を考えていく必要があると感じる出来事でした。

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