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参加者が「バカヤロー」などと悪口を言い合い、お供え物を奪い合う「悪態まつり」が21日に開催されました。日頃の不満やストレスを発散するという意味もあり、最近は遠方から参加する人も増えています。
「おコメもまだ高いんだよ」
男性
「おい、チンタラやってんじゃねーよ」
「おい、チンタラやってんじゃねーよ」
女性
「バカヤロー、早く来いよ」
「遅いよ、早く来い」
「バカヤロー、早く来いよ」
「遅いよ、早く来い」
白装束の男性たちに向かって、次々と悪態をつく人々。茨城県笠間市で江戸時代から200年以上続く、日本三大奇祭の一つとされる「悪態まつり」です。
麓から山頂にある神社までの全長およそ4キロの道のりを歩きながら、悪態をつくのが習わしです。中には地元だけでなく、愛知県など遠方から来ている人もいました。
愛知県からの参加者
「おもしろい祭りで『バカヤロー』って言おうと思って。だいたい『バカヤロー』なんて大きい声で言えないよ」
「おもしろい祭りで『バカヤロー』って言おうと思って。だいたい『バカヤロー』なんて大きい声で言えないよ」
よく聞くと、叫んでいる内容は人それぞれです。
男性
「あした仕事だぞ、バカヤロー」
「あした仕事だぞ、バカヤロー」
女性
「自転車は道路走れー」
「自転車は道路走れー」
男性
「おコメもまだ高いんだよ、バカヤロー」
「おコメもまだ高いんだよ、バカヤロー」
女性
「安くしろ、バカヤロー」
「安くしろ、バカヤロー」
男性
「高くて買えないよー」
「高くて買えないよー」
途中にある16カ所のほこらでは、合図とともにお供え物の争奪戦も行われます。
およそ1時間かけて、神社に到着。残すは、白装束の人たちによる「お菓子と餅まき」ですが、ここでも「バカヤロー」と悪態をつきます。
神主
「きょうですね、悪態、ずいぶん吐いていただきましたけど、まだまだ足りない方いますか」
「きょうですね、悪態、ずいぶん吐いていただきましたけど、まだまだ足りない方いますか」
愛宕神社総代会 柳原正之会長
「いきます。バカヤロー、バカヤロー、おおバカヤロー」
「いきます。バカヤロー、バカヤロー、おおバカヤロー」
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「楽しい」ストレス解消?
「悪態まつり」は大盛況のうちに終わりました。
女性
「(Q.参加してどうでした?)痛かったです。(ズボンも)全部ボロボロなので。普段も朝から晩まで文句を言いまくってるんで、いつも通りと言えばいつも通りなんですけど。捕まらないっていう状況で、悪口を言えるのって、めっちゃ楽しいですね」
「(Q.参加してどうでした?)痛かったです。(ズボンも)全部ボロボロなので。普段も朝から晩まで文句を言いまくってるんで、いつも通りと言えばいつも通りなんですけど。捕まらないっていう状況で、悪口を言えるのって、めっちゃ楽しいですね」
一方、終始罵声を浴びせられ続けた、この人たちは…。
白装束の男性
「去年は天気も良かったし、もっとバシバシ来たような気がするんですけど。上まで上がってきて『お疲れ様、バカヤロー』なんてのは、ちょっと心が和んだ。なんとか終わって。気持ちはもうお正月ですから」
「去年は天気も良かったし、もっとバシバシ来たような気がするんですけど。上まで上がってきて『お疲れ様、バカヤロー』なんてのは、ちょっと心が和んだ。なんとか終わって。気持ちはもうお正月ですから」
(「グッド!モーニング」2025年12月22日放送分より)
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