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クマが出たことがないのにクマが怖いという理由で、600件ものキャンセルが出た施設があります。万全の対策を整えて、新たに始めたキャンペーンで再起を図っています。
クマが出ないのにキャンセル600件
空気が澄み切った冬の夜空。優しい明かりがテントを照らしています。
長野県塩尻市にあるグランピング施設です。自然の中で思い切り楽しめるとあって、県内外から年間1万人が訪れる人気の施設。
しかし今年は、ある異変が起きていました。
enCamp 村上博志社長
「8月に400人ぐらいのキャンセルが入って。『クマが怖い』と保護者の理解が得られない」
「8月に400人ぐらいのキャンセルが入って。『クマが怖い』と保護者の理解が得られない」
今年、各地で相次いだクマによる被害。
今年度、クマで被害に遭った人は230人確認され、すでに13人が亡くなっています。いずれも過去最も多くなっています。
開業から13年。敷地内にクマが出たことはありませんが、8月以降「クマが怖い」とキャンセルの連絡が相次ぎ、去年と比べておよそ3000万円売り上げが減少。
万全のクマ対策を講じることにしました。
「電気柵を回したり。クマ対策をやって、ホームページに掲載した」
敷地内には電気柵のほかにも、クマが苦手なオオカミの尿を入れた「ウルフピー」を150カ所設置。クマ対策を複数講じたうえで、こんなキャンペーンを始めました。
「敷地内にクマが出たら、宿泊代の2倍のお金を返金する」
施設に安心して来てもらいたい、その一心で先月から始めたこのキャンペーン。
利用客(静岡から)
「(クマ)対策がしっかりされているところと、キャンペーンもあって、大分安心して来られる」
「(クマ)対策がしっかりされているところと、キャンペーンもあって、大分安心して来られる」
キャンペーンを始めると、キャンセルする人が半数に減りました。
「これから長野は、スキーシーズンにも入る。あとは星空がきれい。楽しみに来てもらえたらうれしい」
(「グッド!モーニング」2025年12月30日放送分より)
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