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年末年始を中心に、餅による窒息事故への注意喚起が毎年のように行われています。そんななか、食べやすく安全に見えるある食べ物の窒息事故が増加しています。
餅より多い「おかゆ」窒息
街の人(70代)
「お餅のみならず、いろんなことでちょっと気管詰まったりする」
「ちょっと速く食べすぎて、喉にひっかかりかけたことがある」
年末年始に増える、高齢者が食べ物を喉に詰まらせる窒息事故。原因として、モチを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし実は、餅よりも多いのがおかゆです。
60歳以上の窒息事故の原因で、おかゆは餅のおよそ1.5倍となっています。やわらかく飲み込みやすいイメージがあるおかゆで、なぜ窒息事故が起きるのでしょうか?
いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道院長
「(おかゆは)かむということに関しては、あまりかまなくてもいいぐらい柔らかいんですけど、その分、水分量が多いので水と米が分離しやすい。水分が先に喉から食道の方にストンと流れていって、その米の部分だけ喉のところにたまるということが起こりやすい」
伊藤博道院長
「(おかゆは)かむということに関しては、あまりかまなくてもいいぐらい柔らかいんですけど、その分、水分量が多いので水と米が分離しやすい。水分が先に喉から食道の方にストンと流れていって、その米の部分だけ喉のところにたまるということが起こりやすい」
おかゆをよく食べるという70代の女性は、注意しながら口にしているといいます。
街の人(70代)
「よくかんで、ゆっくり食べる。テレビを見ないで」
「よくかんで、ゆっくり食べる。テレビを見ないで」
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餅・おかゆ窒息事故「肩甲骨の間を強くたたく」
実際に食べ物がのどに詰まってしまった時は、どう対処すればいいのでしょうか?
東京消防庁が動画付きで紹介しているのが、「背部叩打(こうだ)法」です。
東京消防庁の公式YouTube
「胸と下あご部分を支えてつき出し、あごをそらせる。たたく位置は両側の肩甲骨の間。そこを手のひらの付け根の部分で強くたたく」
「胸と下あご部分を支えてつき出し、あごをそらせる。たたく位置は両側の肩甲骨の間。そこを手のひらの付け根の部分で強くたたく」
強くたたいて喉に詰まったものを取り除く方法で、誰でも比較的、実施しやすいということです。
医師は、窒息事故を起こさないためには、食事中や食事後の姿勢も重要だと話します。
伊藤院長
「私、今ちょっとふんぞり返っていますけど、リクライニングの椅子でこういう状態で、飲み込んでしまうと、誤嚥(ごえん)しやすいです。食べたと思っても、実は一部がのどに引っかかっていることもある。感覚が鈍くなっている年齢の方だと、喉に詰まっている感じがないという場合もある。あるいは逆流してくることもある。食事をした後、30分くらいは、できれば座って、すぐ寝ないでほしい」
「私、今ちょっとふんぞり返っていますけど、リクライニングの椅子でこういう状態で、飲み込んでしまうと、誤嚥(ごえん)しやすいです。食べたと思っても、実は一部がのどに引っかかっていることもある。感覚が鈍くなっている年齢の方だと、喉に詰まっている感じがないという場合もある。あるいは逆流してくることもある。食事をした後、30分くらいは、できれば座って、すぐ寝ないでほしい」
(「グッド!モーニング」2025年12月30日放送分より)
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