社会

ABEMA TIMES

2026年1月1日 13:00

世田谷一家殺人事件の犯人に元成城警察署長が呼びかけ「DNAの捜査で顔が明らかになる。これからは怯えて過ごせ」「1日も早く出頭を」

世田谷一家殺人事件の犯人に元成城警察署長が呼びかけ「DNAの捜査で顔が明らかになる。これからは怯えて過ごせ」「1日も早く出頭を」
広告
1

 2000年12月30日東京都世田谷区上祖師谷の住宅で、宮沢みきおさん(当時44)一家4人が殺害された世田谷一家殺人事件。事件から25年が過ぎたいまも未解決となっている。当時、現場の中二階にある浴室の窓は施錠されておらず、網戸も外されていたことから、犯人はこの窓から侵入したとみられる。

【映像】事件が起きた住宅内部の様子(実際の映像)

 事件の捜査を指揮した警視庁成城警察署の元署長、土田猛氏は定年退職した後も事件解決への活動を続けている。殺人事件被害者遺族の会「宙の会」の設立者の一人でもある。被害者遺族、宮沢みきおさんの母親・節子さん(94)が過ごしてきた25年について語った。

「人として生まれ、結婚して……。みきおさんは難産だったそうだ。医者に子どもを選ぶか、奥さんを選びますかと言われたときに(父の)良行さんは『子どもはまたできるかもしれない。だから節子を頼みます』と。それで医者の本当に献身的な手術によってみきおさんは生まれた。でも2、3週間は子どもを見せてもらえなかった。難産だったゆえにお母さんががっかりしちゃうだろうということで。そういう一人息子ができて」

「みきおさんが東大まで出て、1つの企業の中で頑張って。親の目から見れば、喧嘩もするけれども、みんなで仲良く暮らしている、そういう想いの中でいたのがある日突然、全員が亡くなってしまった。節子さんに言わせると『一人でもなぜ(助からなかったのか)』という想い。その想いを考えたときに、こういう人生ってないだろうと」

「遺族は家族の中で亡くなった人の話はしない。それは悲しくなってしまうから。そういう想いを考えると、遺族の心情をリアルに突き付けられる。この想いを捜査をしている1人1人の警察官、それから法整備を本来やらなければいけない人、そういう人に感じ取ってもらいたい。こんな人生を送っている人がいるのだ、ここまで苦しんでいるのだと」

 毎年開いている世田谷一家殺人事件の解決を願う集会で、今年は節子さんの日記を紹介した。「節子さんの想いを皆さんに、特に警察の人たちに知ってもらおうという想いで、日記をお借りできないかと。そしたらいいですよと」

 節子さんは土田氏の畑の仕事を手伝ったりしている。その心境について「私が時効制度などでいろいろ動いているから、それを影で『畑の手伝いでもちょっと』との想いで畑に1人で来てくれていたのかなと思っていた。日記を読んだら違った。寂しさを(紛らわせるため)、そこに身を置くという、そういう想い」とした。

「(日記は)途中から『なんで4人を殺したの』『なんで捜査が進まないの』と、自分の年齢とともに、事件に向き合っている言葉が多くなってきている」と語り、「ここ数年、自宅内で転倒するとか、いままでそんなことはなく、畑に来てもぱっと走るような方だった。さすがに90歳をこえると、限りがある。時間がない。もう時間がないんです」

 そして、土田氏は犯人に向けて「自分の行った行為、それに対して25年の年月を経て、いまの段階ならば、そういう気持ちにぜひなっていただきたい。自分が犯行に走ったそのときの感情というのはあるんだろうけれども、かけがえのない命を奪ったら、被害者は無に帰する。残された遺族は同じように殺された人生、社会に入ってしまう。それを人として受け止めていただきたい。それが犯人、あなたの人間的な心じゃないか。ドラマの世界で『今夜はおびえて眠れ』『震えて眠れ』と、犯人に対する問いかけがあるけれど、私はいま犯人に対して、これからはDNAの捜査で必ずお前の顔が明らかになるんだ、だからこれからは怯えて過ごせと。ならば1日も早く、自ら出てきてほしい」と訴えた

情報提供先 警視庁成城警察署 03-3482-0110

(『ABEMA的ニュースショー』より)

広告