強烈な寒波がUターンラッシュを直撃しました。山陽自動車道では雪の影響でおよそ3000台の車が渋滞に巻き込まれました。そして、埼玉県では雪による事故の影響で初詣客の車が立ち往生して、境内で一夜を明かすという人も出ました。
23キロ渋滞 3000台立ち往生
これは2日の夜、山陽自動車道で撮影された映像です。大粒の雪がパーキングエリアで停車中の車の屋根にみるみる積もっていく様子が分かります。
トンネルの前には、何台もの車が連なり全く動かない様子。寒さのせいで前方の車から、排気ガスが立ち上る湯気のように見えます。車列の隙間から見える路面には雪が積もっています。
山陽自動車道は、2日に降った大雪の影響で車がスタックして一時通行止めになりました。最大で23キロ、およそ3000台にも及ぶ車が巻き込まれる大渋滞が発生しました。
立ち往生の始まりは山陽道・広島岩国道路上り線を走行中の運転手からの相次いだ「ノーマルタイヤで来て雪で滑って走れない」という通報でした。
この影響で大竹、廿日市インターチェンジ間で複数の車が坂を登れず走行不能に。後ろを走る多くの車が巻き込まれました。
渋滞が始まった午後7時ごろ、大竹インターから20キロ手前の玖珂パーキングエリアでは雪が積もり始めていました。
「玖珂パーキングエリアから本線に合流するころには渋滞がひどくなっており、隣の岩国インターチェンジにたどり着くまで2時間ほどかかりました」
同じころ大竹インターチェンジでは。
「時間が経てば経つほど積雪量が増えていき、タイヤの接地場所以外は雪景色になっていました」
雪の粒がはっきりと分かり、フロントガラスにも雪が積もっているのが分かります。
さらに次のインターチェンジに差し掛かる上り坂では、複数台の車がスタックして動けなくなってしまっていたといいます。
極寒の15時間 何が?
立ち往生発生からおよそ3時間。岩国手前のトンネルで停車してしまったという女性はこう話します。
「長い時は2〜3時間その場にとどまって、トンネルの中で分からないんですよ、感覚が。進んでもトンネル、先が長いわと思ってた」
3000台が巻き込まれた立ち往生。ほぼ動かない車内で一体どう過ごしていたのでしょうか。
「女性一人だったので車を放置できないし、いつ動くのか分かんないんで、ずっと車の中で待っていました。ちょっと飲み物控えるようになって、トイレに行きたいなってずっと思いながら(動くのを)待ってました。高速道路情報のネットをつなぐにも、電波弱いからつながらない。ごめん今、高速道路情報どうなってるとか、知り合いに連絡しまくって」
この女性はおよそ15時間高速道路上に足止めされたといいます。さらに…。
「完全に動かない状況が数時間続いた時は、ガソリンの節約のためにエンジンを切っていました」
消防によると、渋滞の影響で体調不良を訴えた30代男性が搬送されたといいます。
通行止め解除も 一般道悲劇
立ち往生の影響は高速道路上だけでなく、一般道でも…。
年明けの大雪で一時は立ち往生・通行止めになっていましたが、解除されても違う事故が起きていました。大竹インターチェンジから先に行くことができず、通行止めとなりました。
高速道路を下り連絡道路を進むと、山陽自動車道の下り線が通行止めになっている影響で、高速道路に乗ろうとする車が入ってきていて長い列になっていました。九州や関西、関東など遠方のナンバーが目立ちます。
さらに山陽道に並行して走る国道2号に出てみると、最後尾が見えないほど大渋滞の長い車列が続きます。
近くに住む女性はこう話します。
「(Q.この辺よく雪降る?)いえ、まれです。(雪に)慣れてないから、タイヤも雪用に変えていないので、それで高速でも通れなくなっちゃったっていうことに…」
大渋滞で予定の変更を余儀なくされる人も…。
「きのう意図せず広島に泊まることになって…慌てて(高速を)降りてホテルを取って泊まって、今朝の11時から車を飛ばしているんですが、ようやく東広島市から大竹市に。今午後3時ですか…」
「(Q.なかなか着かない?)渋滞で全然前に進めなかった」
「本来はきょうとあす、家でゆっくりできたんですが、(休みが)明日1日だけになっちゃいましたね…」
「もう山口入ってからすぐおろされたんで、そこからずっとこういう状態。10時間ぐらいかかってるんちゃうかな。山口抜けるの」
「(Q.車内(家族)はどんな雰囲気?)いやもう、ずーっと何にもしゃべらず。本当は嫁さんの方の実家に寄る予定が、それができなくなったんで、とりあえず早く進めと思うだけですね」
神社が一時“陸の孤島”に
強烈寒波の影響は関東でも…。
雪道を進む前方の車。カーブに差し掛かると、道を塞ぐように斜めに停車した白い車が。その車を避けようとしますが、スリップし壁に衝突します。さらに後続の車も止まりきれず白い車に衝突。
事故を起こした車の間を抜け道を進んでいくと、路肩には雪で進めなくなったのか、停車した複数の車が確認できます。
スリップ事故があったのは埼玉県秩父市にある三峯神社に続く県道です。
毎年多くの参拝客が初詣に訪れる三峯神社。三が日の2日は神社周辺で雪が積もり、事故が多発しました。これは当時の駐車場の様子です。辺りが暗くなっているにもかかわらず、場内は車で埋め尽くされています。
実は事故が多発した影響で、除雪作業を実施。駐車場に続く道は通行止めになり、すでに神社にいた人たちは動けなくなっていました。
駐車場を出ることができないため、三峯神社は一時“陸の孤島”に。
「(帰ろうとしたのは)午後4時ごろくらいですね。(駐車場スタッフから)『ダメです、出られません』っていうような、規制されてしまっていた状態」
事態が動いたのは規制がかけられてからおよそ6時間後。
「1台1台『スタッドレスですか?』とか、『運転の技術はどうですか?』っていうような質問をしていました、スタッフの方が。スタッドレスを履いていた方は、順繰り出られたと思います」
ノーマルタイヤの車は安全のため規制が解除されず、翌日までおよそ130人が境内の施設で一夜を過ごすことになりました。
初詣客足止め 境内で一夜
駐車場から出ることができるようになった車も、帰りの道は一筋縄ではいかなかったといいます。
「どこもかしこも路面が凍っていて、路肩、上下線ともにスタックした車だったり、事故した車がたくさん止まっていたので、それを気をつけながら、徐行10キロぐらいで皆さん進んでいたので、ゆっくり1時間半ぐらいかかりました、降りるのに」
この男性が宇都宮市の自宅に着いたのは、日付が変わった午前3時ごろ。駐車場から出ようとしてから、11時間が経っていました。
翌日、除雪が進められ境内で一夜を明かした全員が帰路につき、4日、県道の通行止めは解除されました。
「雪の山道は装備がないとこんなにも大変だなっていう、自分もこうならないように気をつけないとなって」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2026年1月5日放送分より)















