茨城県水戸市で妊娠中の女性が殺害された事件。女性の体には、おなかを守るために付いたとみられる傷があったことが分かりました。
女性の体に数十カ所の傷
現場は幹線道路から少し入った場所にある閑静な住宅街で人通りはありません。ネイリストの女性は2階建てのアパートで殺害されました。
浮かび上がる“空白の2時間”。大みそかの夜、妻の足取りが分かってきました。
「年末のあの時間は誰も外に出てなかったと思う」
事件は、あと5時間少しで新年を迎える大みそかの夜に起きました。
「帰宅したら妻が玄関内で倒れていて出血している」
帰宅した夫が、玄関先で血を流して倒れている妻でネイリストの小松本遥さん(31)を発見します。
首を刃物で刺され、頭部には鈍器のようなもので殴られた痕。両腕にも傷やあざがあったといいます。
警察によると、小松本さんは複数の凶器で襲われたとみられ、頭の骨は折れていたということです。
小松本さんは妊娠中でした。体には腹部を守るためについたとみられる傷もありました。
部屋には、携帯電話や財布が残されていました。また、部屋や周辺から凶器は見つかっていないことが分かりました。
「洗濯物を干しながら見た時に時間が合うので、きれいな人とは思った。20代かと思ったが年齢聞くと30代というから若く見える」
「非常に不安。(凶器を)持ったままなのかというところだが、一刻も早く捕まって安心が戻ればいい」
水戸市内でネイルサロンを開いた小松本さん。先月、施術をした客に話を聞くことができました。
「私巻き爪なので、安めに施術できたので気になるので行ってみたら良かったので。すごく気さくに話しかけてくれた。とても丁寧な人で、ネイルの色も増えていくみたいな話をしていた。選びきれないくらい種類があった。すごく仕事熱心だと思った。私の話であったりプライベートでここ行ったみたいな話をして、すごく私の話を聞いてくれる人だった」
空白の2時間に何が
大みそかの夜、何があったのか…。少しずつ分かってきました。
当日の動きを整理します。正午すぎ、2人で暮らしていた夫婦は買い物をしに外出。その後、2人とも自宅に戻ります。
夕方に小松本さんは、一人で外出。その後、夫が仕事に向かいます。
午後5時前、小松本さんは夫に「今から帰る」と電話します。
そして帰宅した夫が、倒れている妻を発見したのが午後7時すぎ。つまりこの“空白の2時間”の間に殺害された可能性があります。その直前に周囲を歩いた人がいました。
「午後4時ごろ歩いて行ってここで話して、5分か10分、人は全く通っていなかった」
「(Q.不審な車とか?)全然ない」
「(Q.見たことない人が歩いているとか?)そういうの意外と注意しているけどいなかった。当日はいなかった。年末のあの時間は外に誰もいなかった」
「救急車が来たから隣で何かあったんだなと。戸締まりだけはちゃんとしておこうとみんな言っている」
専門家は部屋ではなく玄関で発見されたことに注目します。
「『玄関先を選ぶ』ということに関しては、この被害者と容疑者の関係性というのは希薄もしくは全くない可能性があるのではないかなと。室内に被害者が入れなかった、もしくは容疑者が入れなかった、玄関先で被害者が断った、そういう可能性も十分あるなと」
過去「人間関係」で警察に相談
新たに分かったこともあります。
殺害された小松本さんは以前、人間関係を巡るトラブルを抱えていて警察に相談していたことが分かりました。
「町内会に入っている人でないから、面識ないし途中で会っても分からない」
殺害された小松本さんは人間関係を巡るトラブルを抱え、10年前の2015年と2017年に3回、警察に相談していたことが分かりました。警察は、いずれの相談内容も解決したとしています。
「もしこの相談が事件と直結しているのであれば捜査は早いと思うので、今時間がかかっているということは一つの参考という形。直結している可能性は低いのでは。異質な事件だなと感じている。容疑者は自分の計画した犯行を最後までやり遂げる強い意志がある。ちゅうちょが全くこの犯行形態にはうかがわれないものが多いなと。これが容疑者の性格を物語っている」






