横浜市にある、白内障や老眼などの高度な治療を行う眼科が年始に突然閉院しました。手術を控え高額な医療費を前払いしていた患者からは、今後の治療や返金の見通しが立たないことについて不安の声が上がっています。
有名眼科が突然閉院
ひときわ目立つ、平仮名で「め」と書かれた看板。地元でも有名な眼科だったといいますが。
「夫が眼科絡みの仕事をしていて、急に倒産したっていうのを聞いてちょっと見てきた」
年明け、眼科の入口には「閉院のお知らせとおわび」と書かれた紙が貼ってありました。
「ちょっとひどいなと、眼科だとご年配の方とか目の手術という方はかわいそう」
突然、閉院したのは、横浜市にある「戸塚駅前鈴木眼科」です。2010年に開院して以降、医師で理事長の男性は積極的にメディアに露出していました。
鎌倉市や逗子市でも開院し、神奈川県内3カ所で展開していましたが。
「去年の3月に(鈴木眼科で)白内障の手術を受けて、お正月に目をぶつけてしまったので 急きょ診ていただこうと思って。12月にも、ここに検査に来ているんですけど、別に何のそんな(閉院の)話もなくて、急に全然知らないで行ってびっくり」
鎌倉市と逗子市の医院も、営業を確認できませんでした。
170万円前払いした患者も
番組は、鈴木眼科で手術を予約済みだったという女性に話を聞くことができました。
「老眼がひどくて、娘がこちらの病院どうかということで数軒、当たったんです。(鈴木眼科は)とてもにぎわっているというか、いち患者として雰囲気も良かったし、懸念はなかったです」
女性は、メディアにも出演している理事長の口コミを見て、去年12月中旬、はるばる北海道から来院。手厚いサポートが印象的だったといいます。
「手術に向けての準備から術後のケアまで、責任を持って対応して参りますので」
女性は9日に白内障の手術の予約を入れ、174万円を前払い。濁った水晶体を取り除き、眼内レンズに置き換える手術を行う予定でした。
しかし、今年に入りこんな手紙が。
「理事長である医師がきのう、急逝されました。処理方針が決まり次第、改めてご連絡しますので、しばらくお待ち頂きたく、よろしくお願い申し上げます」
すでに航空機の手配なども済ませていましたが、すべてキャンセルすることになりました。
「もう落胆しています、今とっても。閉院の貼り紙を見せられた瞬間も本当にガクンと心臓が動悸(どうき)してしょうがないという感じ。カードを切ったので返金。病院側から謝罪や他の病院を紹介してくれるとか、誠意ある態度がほしいです」
巨額負債負っていたか
鈴木眼科に何があったのでしょうか?番組が、理事長の実家を訪ねると…玄関の灯りはついていましたが、応答はありませんでした。
近隣の住民はこう話します。
地元で医師の家系として知られていたという鈴木眼科の理事長。しかし、最近は、見る機会がなかったということです。
法人登記には債務超過額が5億6340万円と記載されていて、鈴木眼科は巨額の負債を負っていたとみられています。(先月8日時点)
患者への対応について、代理人弁護士を取材すると「取材にはお答えできません」と返答がありました。
横浜市の担当部署も、廃業届は受け取っておらず、病院側と連絡が取れない状況だといいます。
「我々も市民からの問い合わせで初めて知りました。前払い金だけではなく、カルテを返してほしいという患者も多く、きょうにも現地の調査もしたいと考えています。理事長が亡くなったことが閉院の理由だとしても、事務の方などはいるはずなので適切に対応してほしいです」
(「グッド!モーニング」2026年1月6日放送分より)









