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2026年1月7日 19:55

LINE1000通 前知事のセクハラ明らかに

LINE1000通 前知事のセクハラ明らかに
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 部下への不適切なメッセージは1000通にも。中には性的関係を求めたものもあったといいます。杉本達治前福井県知事(63)のセクハラの詳細が明らかになりました。

「おぞましい」内容明らかに

福井県 鷲頭美央副知事
「通報者と合わせて4人の女性職員に対して、セクシャルハラスメントに該当すると認定されたテキストメッセージ約1000通確認された。また3件の身体的接触を伴うセクハラの被害供述の認定がされている。まず何よりも被害を受けられた方々に対して、福井県という組織を代表して心からおわびを申し上げます」

 “セクハラ問題”で辞任した福井県・杉本前知事。7日に公表された特別調査委員の報告書では、大きく2つの行為がセクハラとして認定されています。

 その1つ目が、約1000通の不適切なメッセージ。

鷲頭副知事
「被害者の皆様は圧倒的に優先的地位にいる前知事から、数々の性的なテキストメッセージが送信されるという状況の中で、長期間にわたり深刻な精神的苦痛を受けてこられたことが認定されている」

 第三者委員会によると、杉本前知事は県の総務部長を退いた2007年から20年近くにわたりメールやLINEなどで送り続けていたといいます。

20年近くにわたりメールやLINEなどで送り続けていた
20年近くにわたりメールやLINEなどで送り続けていた
女性職員に送ったメッセージ(調査報告書から)
「キスできたら安心できるかなぁ」
「ぼくとは濃厚接触でね、一心同体だよ」
「介抱してあげる。あ、開放してあげる」
「だから、うちのマンションがマジで一番安全だよ」
「もちろん、怒らせるようなことはしません。まぁ、大人の男女なのでハプニングは付き物ですが。おやすみなさい」
「まぁ、ぼくと1つになる気がないのだとは感じましたが、見捨てないで」
「いくら口説いても会ってくれないけど、ずーっと、ずーっと、追っかけをするからね」

 既婚者の杉本前知事から深夜にも送られてくるメッセージに、スマホを見るのが怖くなった女性職員もいたということです。

「ストーカー規制法に抵触する違法行為である可能性も否定できない」
「ストーカー規制法に抵触する違法行為である可能性も否定できない」
特別調査委員
「被害者が明確に厳しく拒絶し、杉本氏も一度はセクシャルハラスメントを認めて謝罪しながら、しばらくすると同様のメッセージを送り始めたり執拗(しつよう)に飲食に誘ったり、性的関係を繰り返し求めたりするものもあり、セクハラにとどまらず、いわゆるストーカー規制法に抵触する違法行為である可能性も否定できない」

 2つ目のセクハラ認定行為は「身体的な接触」です。

 特別調査委員の聞き取り調査では、飲食店で女性職員を2人がけのソファに座らせ太ももを触る、別の飲食店ではテーブルの下で足を絡める、また、突然、女性職員の背後からスカートの中に手を入れ、太ももと尻を触ったりする、などの行為が確認されています。

特別調査委員
「これらの供述はいずれも信用性が高いことに照らすと、杉本氏がいわゆる痴漢行為に及んだことがうかがわれ、刑法上の不同意わいせつ罪に抵触する可能性も否定できない」
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特別調査委員 セクハラ認識指摘

 被害を受けた女性らは、特別調査委員の調査に対してこう話しているといいます。

被害者の女性(調査報告書によると)
「杉本氏からの謝罪は一切受けたくない」
「恐ろしいので福井から出ていってほしい」
「私は痛みを感じないサンドバッグではない」

 さらに、知事の機嫌を損なうと仕事を失うのではないかという恐怖や、狭い福井の中で噂がたって家族に迷惑がかかる恐れなどもあり、長年事実を公表できなかったといいます。

鷲頭副知事
「我々として、このような状況になっているというのは、報告書を読んで初めて知ったという状況です」

 杉本氏によるセクハラは2007年から続いていたにもかかわらず、大きな問題になっていませんでした。

特別調査委員
「本件調査事案が、本日まで適切に対処されてこなかった実情を考えると、県庁の職場にはセクハラ被害を通報しにくい組織風土があるのではと」

 こうした一連のセクハラ行為について、杉本前知事は辞任を発表した会見でこう述べていました。

去年11月の辞任会見では…
去年11月の辞任会見では…
福井県 杉本達治前知事(去年11月)
「本当に冗談とか軽口とか、そういう思いで自分として書いていた…。本当に深く反省しております。どのあたりからかは、ちょっと自分でも分かりませんが、聞き取り調査を踏まえながら、セクハラなんだと認識したところ」

 報告書では会見の発言も「自らの行為を軽く見ている信じがたい発言」だと言及。そして、杉本前知事は調査を受けて「セクハラだと認識した」と説明していましたが…。

セクハラであることを分かっていながらメッセージを送っていたとの指摘も
セクハラであることを分かっていながらメッセージを送っていたとの指摘も
女性職員に送ったメッセージ(調査報告書から)
「確かに、これはセクハラだよね」
「おぉ、こんなセクハラ発言を書いてたから、反応したんだ。寝ぼけてました、ごめんなさい」
「セクハラって怒らない?ちょっと思ったことがあったの」

 特別調査委員は、セクハラであることを分かっていながらメッセージを送っていたとも指摘しています。

今後の楽しみを聞かれ…
今後の楽しみを聞かれ…
杉本前知事(去年12月)
「(Q.今後、楽しみにしていることは?)『海外旅行に行こうよ』と妻と話している。長い期間離れる旅行というか、そういうようなことはしたいと思う」

 この発言については…。

特別調査委員
「本当に反省しているのなら、まずは被害者の気持ちを優先するのでは。記者会見で『海外旅行に行きたい』と発言するなどもってのほかであり、(被害女性は)『反省していると思えない』と。これは、私も皆さんも同じ思いだと思っている」
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杉本前知事「愚かさ痛感」

 杉本前知事は特別調査委員の報告をどう受け止めているのでしょうか?今の想いを明かしました。

杉本前知事がコメントを発表
杉本前知事がコメントを発表
福井県 杉本前知事(調査報告書を受けたコメント)
「このたび公表された特別調査委員の報告書については、極めて重く受け止めております。報告書が示した事実認定と評価についても、尊重いたします。私の不適切な言動や対応により、強く不快な思いをされ、被害を訴えられた方々に対して、まずは深くお詫(わ)び申し上げます」
「今回の件が発覚した当初、私自身『冗談』や『軽口』という言葉で言い逃れようとしていましたが、そのこと自体が、自分の問題をきちんと正面から受け止めきれていなかった表れだったと思います。私の行ったことは、そのような言葉では到底言い逃れができるものではない、低俗かつ愚劣なものであり、被害者の方々の尊厳を傷つけたことであると、深く反省しております」
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