乾燥の影響で各地で火災が発生しています。都内の消防署の消火活動を取材しました。
乾燥が続く各地 火災相次ぐ
住宅から激しく舞い上がる炎。
「もっと離れたほうがいいぞ」
「ここの住民の人知らん?」
「救助隊長、上に火が入っているので、そこだけ気を付けて下さい」
今月2日、愛媛県宇和島市で木造平屋建ての住宅が全焼。警察などによると、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
さらに先週、北海道江別市にあるオートバイの販売修理工場で火災が発生。火の勢いはおさまらず、周辺の8棟にも延焼。けが人はいませんでしたが、乾燥が続く各地で火災が相次いでいます。
太陽光パネルに「何かがショートして発火」
東京消防庁・町田消防署。管轄する範囲が広く、東京の中でも火災が多く発生しています。
今月2日、石油ストーブから出火し、2階建ての住宅がほぼ全焼する火災が発生しました。
「消防士の方が窓ガラスを割って、中に入られたりとか。火はもう結構上がっていましたね。とにかく焦げ臭くて、翌日の朝も庭が焦げ臭かったぐらいですから」
火災の最前線に立ち向かう消防士。日夜、準備を欠かしません。
「(Q.今は何の点検?)これはきゅう水器具の点検です」
「車両1台を30分程度かけて点検をします」
階段を駆け降りる隊員。出動要請が入ります。隊員は一斉に防火服に着替えます。
緊迫の車内。サイレンを鳴らしながら、現場に急行します。
鈴木倫明大隊長
「壁の中から煙が出ている。壁体から煙が出ている」
通報では、煙が出ているという情報も…。
「天井裏、若干、延焼中!」
「町田中隊は周囲の状況確認に当たれ!」
燃えているとみられるのは、住宅1階の天井裏。ホースを持った隊員が急いで駆けつけます。鳴り響く火災警報器。
不安そうな様子で、消火活動を見つめる男性。
「(Q.出火当時の状況は?)既に太陽光パネルが設置されているんですけど、太陽光パネルからの電源と、それを蓄電池のほうに持っていくという作業をやられていたと思うんですけど。その際に何かがショートして発火したという、そういう状況だと思います」
「家の中で工事が終わるのを待っていたんですけど、工事の方が『消火器ありませんか?』と言い出したので、消火器を外に探しに行ってお渡しした」
「ショートした所が何となく場所が分かったので、おっしゃっていたように外れて、スパークしたんだと思います」
通報からおよそ1時間半。火の勢いは抑えられましたが、出火したのは壁の中。火種が壁の中に残っている可能性があるため、慎重に確認を進めます。
住人の了承を得た上で壁を取り壊す隊員。火種を一つでも残すと、再び火災が起きる危険があります。
壁を取り壊してからおよそ1時間後。無事、鎮火が確認されました。
壁の中は広い範囲が黒く焼け焦げていました。外した壁の一部も焼け焦げ、火が壁の中から外へ広がろうとしていたのが分かります。
「壁体内の火災というのは、延焼拡大の要因につながる可能性がすごく高い。焼けが止まっている場所をあらわにして鎮火を判断するといったことが、すごく重要になってきます。これは早い対応で助かった事案だと思います」
訓練で若手にゲキ
町田消防署では、署内で待機している間も訓練を欠かしません。
救助が必要な人がいる建物に、別の建物から進入して救助することを想定したロープを渡る訓練。先輩隊員が次々とクリアする中、苦戦する若手隊員…。
高橋尚樹さん(21)
「よし!」
「戻れ!戻れ!」
「そこから!そこから!」
「しっかりいけ!」
先輩のゲキになんとか体勢を立て直し、ロープを渡り切りました。
「怖がっているから縮こまっている。もっと(腕を)伸ばしたほうがもっと楽にできるから」
命の危険と隣り合わせの現場では、チームの連携こそが大事だといいます。
高齢者施設から通報も…
午後10時すぎに出動の要請が。通信室で通報があった住所の確認を進めます。
通報があったのは高齢者施設。現場へ急行します。
通報があった現場に到着。しかし火や煙は確認できません。
消防隊が高齢者施設の職員に確認を行います。
「これで失礼いたします」
「すみません」
「(Q.今のは(警報器の)押し間違えだった?)そうですね。入居者の方が電気と間違えて(警報器を)押し間違えていた」
高齢者施設の職員によると、入居者が誤って火災警報器のボタンを押してしまい、通報が自動的に指令室へ。指令室からの折り返しの確認では職員も原因が分からなかったため、消防隊が出動となりました。
「(通報が)本当かどうか確認しなければなりませんので、指揮隊とポンプ隊で確認をして引き上げてまいりました。次の現場に転戦するといったことは多々あります。常に次の転戦出場に備えるということが、一番重要になってくると思います」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2026年1月12日放送分より)










