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家賃を滞納した40歳の男の自宅に、立ち退きの強制執行で訪れていた東京地裁の執行官ら2人が、男に包丁で切り付けられ1人が死亡しました。
「追い出されると金もない」
「身分証はありません」
「お名前は?山本宏さんね」
「お名前は?山本宏さんね」
5人の警察官に囲まれ、ボディチェックを受ける男。身柄を確保される瞬間の映像です。眼鏡をかけ、黒いジャケットを着ているのは、自称・山本宏容疑者(40)。この後、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
事件が起きたのは、明大前駅から1.2キロほどの閑静な住宅街です。
警視庁によりますと、40代の男は家賃を滞納していて、アパートの立ち退き要請のため、執行官らが部屋を訪れたということです。
アパートを訪れたのは、東京地裁の執行官と保証会社の4人。部屋から出てきた山本容疑者は、段ボール1個を持っていました。その時、段ボールから煙が上がっていたため、4人は路上へ避難。部屋で破裂音がした後、山本容疑者が包丁を持って部屋から出てきて、続けざまに2人を刺したということです。
近隣住民
「ナイフが刺さったままの人がいて、というのも見ました」
「ナイフが刺さったままの人がいて、というのも見ました」
2人のうち、背中を刺された保証会社の男性社員(60代)は意識不明の状態で病院に運ばれ、その後死亡。胸を刺された男性執行官(60代)は、重傷とみられています。
山本容疑者と同じアパートの住人
「家賃は6万2000円」
「(Q.オーナーとトラブルは?)全然そんな話は聞いていない」
「家賃は6万2000円」
「(Q.オーナーとトラブルは?)全然そんな話は聞いていない」
捜査関係者によると、山本容疑者は、2人を切り付けた後、一度部屋に戻っていますが、死のうと思って火をつけたと話しているということです。
「自分の人生がどうなってもいいと思って、2人を刺した。自宅を追い出されると金もないし、どうやって生きていいのか想像できず自暴自棄になった」
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東京地裁「極めて遺憾」
元執行官によると、強制執行の際、執行官はスーツにネクタイが基本で、特に防具を携帯することはないということです。
元大阪地裁 執行官 櫻井俊之氏
「明け渡し執行の現場で防具を付けて興奮させると、また逆ギレして、あまりいい結果をもたらさないということが想定されるわけです。やはり怖い部分はあるんですけど、やはりそういった時は、防具を付けないで行くということになります」
「明け渡し執行の現場で防具を付けて興奮させると、また逆ギレして、あまりいい結果をもたらさないということが想定されるわけです。やはり怖い部分はあるんですけど、やはりそういった時は、防具を付けないで行くということになります」
事件後、東京地裁の所長はこうコメントしています。
「今回のような事件が発生したことは、極めて遺憾である。執行の安全確保について必要な措置を検討していきたい」
今後の安全対策については。
櫻井氏
「安全対策として一番いいのは、警察の援助が一番の特効薬かなと思います。ですので、少しでも不安があれば、警察に援助要請を債権者にしてもらって、そのうえで執行官が警察に協力を依頼して、統一の体制をとるという形がオーソドックスかなと思います」
「安全対策として一番いいのは、警察の援助が一番の特効薬かなと思います。ですので、少しでも不安があれば、警察に援助要請を債権者にしてもらって、そのうえで執行官が警察に協力を依頼して、統一の体制をとるという形がオーソドックスかなと思います」
(2026年1月16日放送分より)
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