オーバーツーリズムが問題になっている北海道美瑛町では、17日も外国人観光客が殺到していました。危険な行為を防ぐために打ち出された新たな対策、その効果は。
雪の絶景に外国人殺到
岩の間から白い水しぶきを上げて流れ落ちる水。冬になり、真っ白な雪と氷柱、岩肌とのコントラストがより一層際立つ「白ひげの滝」。滝を望む橋の上は大勢の人でごった返します。
そこから、車でおよそ5分。北海道有数の観光地「青い池」も一面銀世界。この時期ならではの景色が広がります。
「冬に初めてここに来て、なんか埋まっているし青くないなと」
「何も足跡とかが少ないきれいな雪景色はあまり見られないなと思って」
「これはこれできれいだなと」
雄大な雪景色が広がる北海道美瑛町。人口およそ9000人に対して年間200万人以上の観光客が訪れます。青空の中、真っ白な雪の丘にぽつんと立つ通称クリスマスツリーの木。大自然が織りなす景色は、息をのむような美しさです。
「ここは韓国でとても有名です。多くの人が写真を撮りに来ます。明るい笑顔で幸せな写真がお気に入りです」
こちらの夫婦も韓国から。去年に引き続き、北海道に来たといいます。
「アメイジング!たくさん写真を撮りました。結婚して2年記念日なんです」
結婚して2年目。記念写真を撮影していました。
危険続出で車両進入禁止に
SNS映えする写真を撮ろうと多くの観光客でにぎわう「クリスマスツリーの木」。目の前の道は人で埋め尽くされています。
しかし、去年は、車が通ろうとしても写真を撮り続ける観光客。危険な状態になっていました。
「はい、タクシー曲がります。ジャストモーメント。ジャストモーメント」
そこで、美瑛町は今シーズン、車両進入禁止の規制に乗り出しました。先月27日からおよそ1カ月限定で、「クリスマスツリーの木」の前の道、およそ1キロが規制されています。
「去年よりは確実に安全ですよね。去年は歩行者天国の中に車が通っているようなものだったので。この状態で車が通っていたと思うとゾッとしますよね」
去年も同じ場所に立っていたという警備員が効果を実感。ただし、規制がない車道にはやはり観光客が広がり、移動を促す場面がみられました。
「すみません、こっちに来て」
さらに困ったのは…。
「あれ?これ今朝なかったから、今じゃない、ちょっと前じゃない」
雪の中にくっきりと付いた人の形。周辺の農地に立ち入る行為が後を絶たないと言います。
美瑛町によると、1カ月限定の車両規制終了後も車の迂回(うかい)をお願いできないか協議していくということです。
村民の1400倍の観光客
一方、世界遺産の白川郷にも観光客が押し寄せていました。
ライトアップは、“オーバーツーリズム対策”として完全予約制。初日はおよそ4000人の観光客が訪れました。
村民の人口およそ1400人に対して、年間200万人以上の観光客が訪れる白川村。おととしは、その半数以上となるおよそ111万人が外国人観光客でした。
「ここに来た目的はすごい雪の写真を撮ることだよ。雪は一度も見たことがなくて、今初めて見ているんだ。エキサイティングで雪を初めて見ることができてとても幸せさ」
雪が降れば降るほど観光客が増えるという白川村。観光バスの到着直後から、飲食店の前には大行列です。
並んでいる途中に、どこかへ行ってしまう観光客もいました。
「たくさん来ていただけるのはありがたいが、ちょっとマナーを守っていただけるとありがたいかなと思う」
観光協会は駐車場を予約制にするなどして来訪者数を管理していくことも考えていく必要があるとしています。
(2026年1月18日放送分より)








