社会

ABEMA TIMES

2026年1月19日 07:30

「絶体絶命だった」藤井聡太六冠が魅せた“奇跡”の逆転劇!解説者&ファン大興奮「一連の手順は輝くもの」「えぐすぎだろw」

「絶体絶命だった」藤井聡太六冠が魅せた“奇跡”の逆転劇!解説者&ファン大興奮「一連の手順は輝くもの」「えぐすぎだろw」
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 疲労感がにじむ絶対王者の表情は、壮絶な戦いを十分に物語るものとなった。1月18日に名古屋市の「ポートメッセなごや」で行われた第19回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント1回戦。藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、23)は菅井竜也八段(33)に逆転勝利を飾ったものの、終局後には「絶体絶命だった」と本心を吐露した。

【映像】藤井六冠が受けの妙手をさく裂させた瞬間

 藤井竜王・名人の地元・愛知県で開催された朝日杯本戦1回戦。ファンを前にした公開対局とあり、藤井竜王・名人が主戦場とするタイトル戦とは違った雰囲気の中で対局が行われた。今期の朝日杯初戦となった1回戦で激突したのは、2023年度の第8期叡王戦五番勝負、第73期王将戦七番勝負の大舞台でも激突した菅井八段。振り飛車党の第一人者との対戦に臨んだ。

 振り駒で先手番となった菅井八段は、中飛車を採用。藤井竜王・名人は居飛車で対抗したが、穴熊に組んだ菅井八段は自身の得意形に持ち込むことに成功し、振り飛車ペースへと持ち込んで見せた。ABEMAの「SHOGI AI」も一時は菅井八段の勝率99%を表示。藤井竜王・名人も明らかにガックリと肩を落とす姿も見られたものの、ここから視聴者は“奇跡”を目にすることとなった。

【写真・画像】 2枚目

 互いに秒読みの中で攻防が繰り広げられる中、一時に比べれば先手玉が薄くやや寄せも不安で混沌としている状況に。そんな中で藤井竜王・名人が自陣に飛車を打つ受けの一手を披露。中継に出演した藤井猛九段(55)は、一瞬訳がわからないといった様子で「やややや!?」と声を上げた。

 藤井九段とともに解説を務めた金井恒太六段(39)は、「さっきまで勝てそうだったのにめまいがしてくるような…。角を手にすることが重要であると着目した受け方。こうして視野広く、正解の手を指すことができるんだなと驚いた」と感服。その後も正確無比な手筋に「相手の持ち駒を見ても詰ますには難しいということで、角を入手してからの合わせ技となった。自玉は絶体絶命に見えたが、一度しのいでからの一連の手順は輝くものだと思う」と脱帽の様子だった。

 華麗な逆転劇に、ファンは大興奮。「菅井戦すさまじかった」「あれを逆転すんのか!」「えぐすぎだろw」「すげえ」「ハラハラしたー」「めっちゃ面白かった」「たのしかったです」とコメントが押し寄せることとなった。

【写真・画像】 3枚目

 金井六段は「さすがの藤井竜王・名人も絶望的で今日は菅井八段の穴熊の威力が勝ったかと思ったが、そこから復活するというのは奇跡的。この展開になって負ける菅井八段は見たことがないと思うので、本当に奇跡的とも言える逆転劇と言えると思う」と絶賛したものの、藤井竜王・名人は苦笑い。「絶体絶命で、はっきり負けという局面があった。飛車交換の戦いになって、その後はうまく指せば手厚く出来そうと思っていたが甘い手が続いてしまって、菅井八段の攻めが急所に来て、最後も一手負けの終盤戦になってしまった。秒読みではあったが急所を掴めなかったのは反省点」と更なる改善点を口にしていた。

 大激戦を制した藤井竜王・名人は、2回戦でも斎藤八段に勝利しベスト4へ進出。2月11日に大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で行われる準決勝へ駒を進めた。

 しかし、激務の藤井竜王・名人は早指し棋戦だけに集中という訳にはいかない。21日には“八冠奪還ロード”の叡王戦本戦、24・25日には王将戦七番勝負第2局が予定されているほか、2月になれば棋王戦五番勝負も開幕する。ハードスケジュールをこなし、3年ぶり5度目の朝日杯を手にすることはできるのか。今後の戦いぶりからも目が離せない。

 ◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で、優勝賞金は750万円。前年の第18回優勝者は近藤誠也八段。 (ABEMA/将棋チャンネルより)

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