社会

ABEMA TIMES

2026年1月20日 12:00

「ボーナス下げられた」10カ所以上刺し…友人社長を“殺害” リーゼント刑事が現地調査「間違いなく計画的な犯行」 大田区社長殺害事件

「ボーナス下げられた」10カ所以上刺し…友人社長を“殺害” リーゼント刑事が現地調査「間違いなく計画的な犯行」 大田区社長殺害事件
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 東京・大田区の会社社長殺害事件で、密室で血まみれとなって発見されたのは、イベントの音響・照明の設備会社社長、河嶋明宏さん(44)だった。河嶋さんの首や腹などには、複数の刺し傷があった。

【映像】山中容疑者(45)がSNSに投稿していた自身の顔写真

 事件発覚の翌日、河嶋さんの会社で営業部長を務めていた山中正裕容疑者(45)が、殺人の疑いで逮捕された。2人は高校の同級生で、山中容疑者は4年前に河嶋さんの誘いで入社。同級生で友人であるものの、会社では上司と部下の関係だった。

 犯行の動機について、山中容疑者は「理由も言われず、ボーナスが1.5カ月分から1カ月分に下げられた。社員に対する感謝の気持ちがないことや、言葉遣いの悪さに対しても不満があった。殺すつもりはなかった」と供述している。

 いったいなぜ、殺害にまで発展してしまったのか。元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は、「昔からの知り合いがビジネスを一緒にやるというのは、事件が付き物だ。自宅へ入り込んで犯行に及んでいる。しかし、お金をとったような物色がない。被害者が独り住まいと知っていて、被害者を一方的に狙っている。ずっと恨んでの犯行だと思う」と推理する。

 秋山氏は、殺害現場となった河嶋さんの自宅マンションに向かった。「防犯カメラがあそこにある。防犯カメラの位置も犯人は知っていたと思う。だからここから入っていない」。

 捜査関係者によると、河嶋さんはダイニングキッチンで、血だらけの状態でうつ伏せに倒れており、首や腹、太ももなどに刃物で刺されたような傷跡が10カ所以上あったという。

 山中容疑者は事件当日、マンションの裏口から出入りし、さらに殺害前後に着替えていたこともわかっている。そして、部屋は施錠されたままの状態で、いわゆる「密室殺人」となっていた。秋山氏は「裏口を知っているということは、現場をよく知っている人が犯人。計画的な犯行だ、間違いなく」と話す。

 河嶋さんと同じマンションの住人は「自殺かと思った。最初は。コロナの時大変って言ってたから」と振り返る。顔見知りなんですね?と尋ねると、住人は「顔見知り。うちに挨拶に見えましたから」と答え、犯人のほうは知らない?との問いには「知らない。顔も形も」とした。被害者はいい方だった?との問いかけには、「私としては……。仕事関係の方にはどうかはわからないけど、私には挨拶もしたし、いつもニコニコ。『またお会いしたわね』みたいな」と話した。

 秋山氏は、周辺への聞き込みも踏まえ、密室で犯行されたことについて、「面識のある身近な犯人だとわかる。鍵の保管場所を知っている。私が実際に逮捕した被疑者の自供内容では、『現場が血まみれになり、だんだん怖くなる。早く逃げたいという思いになる』と、玄関戸を閉めて、その場を捨てたいという心理が働いたそうだ」と語る。

 10数カ所刺されたということについては、「体の主要部を何回も狙っているのは、強い憎しみと恨みからの犯行だろう。密室で2人だけの場合は、被害者が痛いため逃げ回る。そこで追いかけて、とどめを刺そうと何回も刺すため、被害者には防御創ができたりする。その反面、犯人側もあばらに刺して手が滑り、自分の手を切る場合もある」と説明する。

 そして、「動機面については、ボーナスが1つの原因だと思うが、やはり積み重なった不満があったのだろう。特に友人同士のビジネスは、金や方向性で揉めた事件が多い。2人が一心同体の関係で、一番知ってくれているだろうという思いがあるのに否定された。そこからスイッチが入って、殺害の犯行に及んだと思われる」と推測する。

 また、山中容疑者は10数カ所刺していて「殺すつもりはなかった」としているが、秋山氏は「殺意は認定される。主要部を刺しており、回数も多いとなれば、とどめを刺す行為が認定されると思う」との認識を示した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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