社会

ABEMA TIMES

2026年1月22日 12:15

メンズエステ美人局の被害に…実態は?100万円支払った当事者「パンツを下ろされて上から乗られ…」

メンズエステ美人局の被害に…実態は?100万円支払った当事者「パンツを下ろされて上から乗られ…」
広告
1

 2023年に施行された「不同意性交等罪」によって、同意がないまま性行為をした場合、処罰されることになった。しかし、その不同意を逆手に取り、いまメンズエステでの美人局が横行している。

【映像】セラピストが“本番行為”を提案する様子(実際のDM)

 メンズエステとは、女性セラピストが男性に対し、全身マッサージなどを行うリラクゼーションサロンのこと。

 被害者を救うはずが、悪用行為も横行する「性的同意」問題に、どう対処すればいいのか。『ABEMA Prime』では、被害にあったという当事者、専門家と考えた。

■メンズエステで美人局被害に遭った当事者

ナカノさん

 ナカノさん(20代)は、SNSで知り合ったセラピストの女性から、事前に「いくら払うと本番ができるよ」と、裏オプションによる性的なサービスを持ちかけられていたそうだ。施術のためにマンションの1室を訪れた時も、「今回は本当にエステだけ受けに来た」と話したが、「私の方から気分が高まって誘いかけてもいいの?」と聞かれて、うやむやにしたと振り返る。

 そして、「だんだん向こうが過激になって、パンツを下ろされて上から乗られた。いわゆる本番行為があった」という。自分から触ってはおらず、一方的に迫られて本番行為に。すると突然、部屋に別の女性が入ってきて、その後オーナーと称する男が登場した。

 ナカノさんは、その時のやりとりを一部録音していた。「罰金になる。本番は100万〜300万円という相場がある」と話すオーナーに、ナカノさんは「僕は寝転がっただけ」と主張したが、「でも多分入れたのだろう。そもそも犯罪行為だ。例えば女の子に話を聞いたら、『無理やりやられた』。本当かもしれないし、ウソかもしれない。そういうのをやられたら、300万円になる」と迫られた。

 結局ナカノさんは、禁止行為への罰金として、100万円を支払わされたという。「『実刑になるからお金を払え』。犯罪を逆手にとって、うまいことだまし取れるようになってきている実態があるのではないか」。

 当時の状況を「恥ずかしながら、何度かメンズエステに行ったことがあった。中にはオプション代を払えば、施術以上のことがあるとのうわさがあり、実際に経験もした。今回はSNSでセラピストと個人的につながり、話をもらった。経験があった以上、『またあるかも』と淡い期待があった」と回想する。

■「弁護士を通した方がいいケースは多い」

清水祐太郎弁護士

 メンズエステや風俗店の実態、美人局被害にも詳しい清水祐太郎弁護士は、「本番をしていた場合は、売春防止法に違反する可能性がある。本番でなくても、手や体を密着させて性的行為があると、店側が風営法に問われる可能性がある」と説明する。

 類似事案も増えており、「美人局ではないにせよ、許されていない状態で体を触り、トラブルになる件数が、弊所だと昨年は250件くらいあった。数年前は100件弱だったが、一昨年あたりから徐々に増えている状況だ」という。

 事後対応については、「ナカノさんのように、向こうから全部されたケースは、『そもそも美人局じゃないか』と、何も支払わないと突っぱねることもある。ただ多くのトラブルは、ちょっと触ってしまった、本番までしてしまったということが多く、示談に至るケースも結構多い」のだそうだ。

 その場で支払うことで解決する場合もあるが、「悪質な店の場合、さらにカモにされる可能性もある。費用がかかってしまうデメリットはあるが、きちんと示談して、それ以上請求されないようにするためにも、弁護士を通した方がいいケースは多い」と話す。

■性的同意の4原則

メンズエステでの性的行為

 性的同意には4つの原則がある。NOと言える環境が整っている「非強制性」と、社会的地位や力関係に左右されない対等な関係の「対等性」、1つの行為への同意は他の行為への同意を意味せずその都度確認が必要(※いつでも「やめて」と言える)という「非継続性」、そしてその行為が「したい」という明確で積極的な同意がある「明確性」だ。

 カンニング竹山は「男女には風俗だけでなく、飲み会で出会うなど、いろいろな関係性がある。男女両方ともが笑顔で『やるか』と合意したパターンではなく、一方が口説いて『いいだろ?』と求めるのはやめておくのが一番いい」と提案する。

 ナカノさんは被害届を出さず、現在は消費者金融から借りたお金を返済しているという。「後からだと互いにメッセージもやりとりできない。警察に行っても、『行為以上のことがあったか』が論点になると、自分に罪がなくても、社会的地位に多少は傷が入る。もうメンズエステには行かない」。

(『ABEMA Prime』より)

広告