冬季閉山中の富士山で、中国人の男性が遭難し救助要請を行い、物議を醸しています。中国のSNSには、強行登山する方法を指南する情報がいくつも投稿されていることが分かりました。
救助要請が相次ぐ
すべてが凍てつく銀世界。この時期、登山道は立ち入り禁止ですが、中国のSNSでは、冬の富士山を登頂したという投稿がいくつも見られます。
「厳しい冬の富士山登頂に成功!」
一方で…。
「富士山登山失敗記録。たとえ夏に富士山登頂の経験があってもダメだ。全く別の山だからです」
「山を下りるのは危険です。一度滑り落ちたらもう終わりです。これはとても怖いです」(去年11月投稿)
自治体から救助費用の有料化を求める声が上がる中、この冬も、警察が遭難者の救助に向かうケースが絶えません。
救助の映像を公開
「右くるぶしを負傷して歩けない」
18日には、弾丸登山をしていたとみられる20代の中国籍の男性が下山途中、8合目付近で転倒し、救助を求めました。
静岡県警が、この時の救助の映像を公開しました。暗闇の中、ライトで照らしながら男性のもとへ向かう山岳遭難救助隊。足元はガチガチに凍った状態だといいます。
命に別状はないものの、けがをした男性を手当てしたのち、担架に乗せて慎重に下山しますが、滑落のリスクと隣り合わせの危険な現場です。
延べ11人態勢での救助が完了するまで、通報からまる1日を要しました。
「冬の富士山に登りたかった」
番組の取材で、男性は登山道が閉鎖されていることを知っていたものの、登山計画書を提出せず入山していたことが分かりました。
男性は、主要登山口とは別のハイキングコースの入り口から入山したとみられます。ここを登っていくと富士宮ルートの6合目につながるため、冬登山の抜け道になっている可能性があります。
登山者はこうした情報をどのように得ているのでしょうか。
中国SNSで強行登山を指南
中国のSNSを調べてみると、登山口を“強行突破”する方法を指南する投稿がいくつも上がっていました。
「積雪期のため閉山していて、立ち入り禁止の看板があります。無視してそのまま進みます」
立ち入り禁止の看板を堂々と無視して通り過ぎる投稿者。さらに、なんとバリケードの隙間をもすり抜けるよう指南します。
「その先は金属板でふさがれていますが、無視して左の脇道を進みます」
ただ、その先に待つのは、死と隣り合わせの冬の厳しい環境です。
そんな冬登山に警鐘を鳴らすのは、毎年山開き中の2カ月間、山頂に住み込みで働く、富士山頂写真家の植田めぐみさんです。
そもそも夏の山開きの期間以外はすべての登山道が通行禁止となり、違反した場合、6カ月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金に処される可能性があります。
ただ、県道である登山道以外については、立ち入りを禁止できる法的根拠がなく、入山規制には限界があるというのが現状です。
「冬の富士山に登るということがどれだけ危ないことで命に関わるかということを頭に置いて行動の判断をしてほしいと思います」
(2026年1月25日放送分より)











