今シーズン最強・最長の寒波の影響で、この週末は各地で大雪となりました。北海道の新千歳空港では大雪の影響でバスや鉄道が運休したため、数千人が空港で一夜を明かしました。
新千歳空港「陸の孤島」に
床に座り込みうなだれる男性。人々が行列を作っているのは新千歳空港から電車に乗り換える通路です。その先頭には運転見合わせを知らせる看板が。
25日、大雪のため札幌市と新千歳空港を結ぶ鉄道140本が運休に。
さらに、空港連絡バスが始発から運休になったため、空港に到着した数千人が空港から出る手段を失いました。
「陸の孤島」となった新千歳空港。唯一の交通手段であるタクシーの乗り場には、数百人が列を作っていました。
JRの運転再開を待ち、列に並ぶ人はこのように話します。
「並び始めたのが午後2時10分過ぎ。もう7時間ぐらい並んでいますね。札幌何度も来ているんですけど、JRが止まったりするのは初めて」
「午後1時半過ぎにここに着いて、午後3時ぐらいには家に着いている予定でした。(最悪)ここで一夜明かして、あしたの早朝かなと考えています。ちょっとこのドカ雪は想定外だった」
この日、JRは運転再開せず、動き出す電車を待つ数千人が空港内で一夜を明かしました。
スタック空転で脱出できず
札幌市の車道でスタックしてしまった1台の車。前後に動かそうとしますが、タイヤが雪に埋まってしまい、自力では抜け出せない状態に。25日に札幌では積雪が4年ぶりに1メートルを超え、市街地は大きな影響が出ました。
スタックしてしまった車を助けるため、通りがかった四輪駆動車が牽引(けんいん)しようと試みますが、牽引する側の車もタイヤが空転しています。
脱出に成功かと思いきや、再びタイヤが雪に埋まってしまいます。後方ではバスなど、他の車両が大渋滞。警察が交通整理を行い、スタックした車の横を通り抜けようとしますが、積もった雪で他の車も進むのが困難な状況です。
難航する救出作業。その間も雪が降り続き、タイヤの周りにはさらに雪が。タイヤの周りの雪を取り除き、数人がかりで車を押す作戦に。スタックから約1時間、ようやく脱出することに成功しました。
一体なぜ、これほど時間がかかってしまったのでしょうか?
「下が凍ってて、上にさらに積もった雪でみたいな感じで、空回りする状況になってるので」
スタックしていた道路の雪の下は凍っていて、タイヤが空転する原因になっていました。
市内では別の場所でもトラックやタクシーなど、各地でスタックが相次いでいました。
「押せ!押せ!いえーい!やったー!」
高齢者救う70代トリオ
大雪の影響は交通だけでなく、除雪にも出ました。
長谷川裕恭さん
「まずは皆様の安全第一でやってもらって、事故とか、けがのないようにしていただければいいと思います。よろしくお願いいたします!」
新潟県見附市では、高齢者世帯などの住宅の除雪を行う有志を募集。その中に、ひときわ高齢のグループの姿がありました。
「年齢はおいくつですか?」
「77」
「同じです。77です」
「79」
全員が75歳以上の3人組。市からの説明が終わるとすぐさま移動。軽トラ3台で現場に向かいます。
訪ねたのは80代女性の自宅。屋根の雪下ろしの依頼です。
「(Q.これ、何センチくらい積もってる?)1メートル弱くらいあるんじゃない」
準備が整い全員が屋根に上ると、大量に積もった雪をものともせずあっという間に雪を下ろしていく3人。さらに…。
「(Q.今ここきれいにしてるが、2階の雪をここに下ろす?)うん、下ろす」
「(Q.そうしないと家が危ない?)危ないし、ここにガラスがなければさ一気に落としちゃうんだけどさ、こうなっちゃうとガラスにみんな当たる」
そして作業開始から2時間後、ようやく除雪が完了。依頼した住人はこのように話します。
「もう2〜3年はできる」
続いて3人が向かったのは73歳男性の自宅。
「ここの雪が積もっていくと滑って落ちるんですよ。そっちに。きのう夜中にすごい音だったみたいで」
「(Q.それが落ちてくると危ないですね)でしょうね。直接当たっちゃうとやっぱり…」
前日の夜に落雪があったと言います。家の中には異変も起きていました。
他の扉は開きますが、右側の扉だけがどんなに力を入れてもビクともしません。大雪の影響は他にも…。
「道路が止まっちゃったりすると食べ物も入ってこなくなっちゃう。だから冬は越冬用に野菜は買いだめしてあります」
食べ物が不足しないように気を付けていると言います。
さらに…。
大雪による悩みの種を減らすべく除雪を続ける3人組。
「やりづらい場所だね。これ。やりづらい場所がや」
高い所でも次々と大きな雪の塊を下ろしていきます。
雪の量に苦戦しながらも3時間にも及ぶ雪下ろしを無事に終えることができました。
住人が心配していた開かずの扉は?
「さっきは全くうんともすんとも言わなかったけど、全然違いますね」
「自分たちでできないところは、やっぱりうちらが行って、喜んでもらえるというのはさ、やる方もやりがいがあります。体が動く、ずっと雪かきができるようであれば、まだね、もう2〜3年はできるかなと思っています」
掲示板設置に雪の壁
大雪の影響は、目の前に迫った選挙にも。
“真冬の選挙戦”に向けて、候補者のポスターを貼る掲示板の準備が行われていました。
設置場所に到着すると、掲示板を設置する前に、まずは除雪。
「(Q.普段はこういう場所じゃない?)普段は杭を打って、空き地に立てるんですけど。今回は雪の関係があるので、こういう構造物に縛り付けて」
「普段は40カ所なんですけれども、場所がなかなかなくて、28カ所になっています」
「(Q.きょうはこれまで何カ所行ってきた?)まだ2カ所目」
「(Q.何時ぐらいまでかかりそう?)きょう終わらないでしょ。きょうは終わらないですね」
27日の公示日に間に合うように、急いで次の場所へ移動しますが、事前に下見をした設置場所が見つからず、悪戦苦闘。
雪をかき出すこと10分。ようやく設置場所を発見。ガードレールで掲示板が隠れないように、高さを調整しながら建て付けました。
大雪による苦労は移動中にも。車がスタックしてしまい、立ち往生。
無事にスタックから脱出。次の場所へと移動しました。
(2026年1月26日放送分より)













