東京大学大学院の教授が、便宜を図る見返りに高級クラブなどで接待を受けたとして逮捕されました。賄賂を送っていたとされる男性を取材すると、度重なる高額接待要求の実態が見えてきました。
東大教授を逮捕
「お気に入りの女の子を見つけて、一緒に飲んで楽しんでる感じ。先生たちが主役という感じで、50〜60万円をお連れ様が払っていた」
「(Q.何回?)月に1回、2回だと思う」
みなし公務員であるはずの東大大学院の教授が、逮捕される事態。収賄の容疑で26日に送検されたのは、東京大学大学院医学系研究科教授の佐藤伸一容疑者(62)。そして元部下で、46歳の元特任准教授も、26日に書類送検されました。
「『早く金持ってこい。なめてんのか殺すぞ』と続けられると、あしたから研究パートナーとしてやっていけないと思うのが普通」
そう話すのは“接待していた側”。書類送検された一般社団法人「日本化粧品協会」の代表理事(52)です。接待は、強要されたものだと主張していました。
「日本化粧品協会」は佐藤容疑者と、2023年から共同で研究をしていました。
佐藤容疑者らは、共同研究などをする見返りに高級クラブや風俗店で接待を受けていたとみられ、捜査関係者によると、接待の日程は佐藤容疑者らが指定。
佐藤容疑者は高級クラブで1回10万円相当の接待などをおよそ30回にわたって受けていたとみられます。
「ノーと言えなかった」
しかし、佐藤容疑者の要求がだんだんとエスカレート。
これは、関係者がまとめていた接待のリスト。おととし2月には銀座のクラブで1日に100万円を支払った記録や同じ月にイタリアンやすっぽんフカヒレの店に10万円以上支払ったケース。同じ年の5月は月に2度ソープランドに支払ったことなどを記録に残していました。
代表理事は、高額接待を強要されたとして去年、およそ4200万円の損害賠償を求めて裁判を起こしています。
何度も高額接待か
当時、裁判資料として提出された代表理事と元特任准教授(46)との会話が録音された音声があります。
「お金持ってこいって言って、殺すとか言っちゃったら恐喝罪ですよね」
「そうですね」
「(佐藤容疑者が)人に言ったことあるんですか?」
「ありますよ。怖いでしょ」
佐藤容疑者について、話しています。
「いや、そんなことあります?と思ってたんですけど」
「あれが本性です」
代表理事は、大学側に通報したところ研究を中断させられたと主張していました。
「怒りというよりはちょっと落胆しています。東京大学はもっと紳士的だと思っていました。ちゃんと話せばやっていただけるんじゃないかと」
逮捕を受け東京大学は「高いレベルの倫理意識が求められるなかで、度重なる教員の逮捕は痛恨の極みであり、言語道断で、遺憾であると言わざるを得ません」とし、厳正に対処するとしています。
警視庁は佐藤容疑者の認否を明らかにしていません。
(2026年1月26日放送分より)








