寒波が再びピークを迎えています。福井県の桜の名所では、雪の重みで50本の桜が倒れたり枝が折れたりという被害が出ています。
一面雪に覆われた墓地
日本列島を再び襲った“連続寒波”。先週の最強・最長寒波に引き続いての寒波に、各地で悲鳴が上がっています。
「(Q.除雪したんですね1回)朝ね。誰か来るかもしれないと思って。毎朝やっているんですけど」
「(Q.でも、またすぐ積もっちゃうんですね)きょうも朝から15センチ、20センチくらい」
29日に38センチの積雪を観測した、福井県敦賀市。
敦賀市で400年以上の歴史を持つ圓隆寺では、相次ぐ寒波の襲来に悲鳴を上げていました。
一面雪に覆われた墓地は、墓石が半分以上埋まってしまっています。連日の寒波で除雪が追いついていないといいます。
「(Q.本来だったら、ここから地面はどれくらい下ですか?50センチくらいありますか)そんなもんかな」
「(Q.今は中に入ってくることが難しいですね)そうですね。これ結構厳しいですね」
影響は本堂の中にも及んでいました。
住職によると、屋根に積もった雪の重さによって、扉が閉まらなくなってしまったといいます。
「スムーズに行ってたんですけれど、雪の重みに耐えきれず」
“桜の名所”で被害発生
福井県では先週の“最強・最長寒波”の影響で、4キロにわたり数百台がからむ大規模な立ち往生が発生したばかりです。
連日の寒波の襲来によって、人気の観光地にも影響が出ています。
福井市内にある一乗谷朝倉氏遺跡では今回の寒波の影響で、積もった雪の重みで桜の枝が折れてしまいました。
雪の重みで折れてしまった桜の木。中には根元から折れてしまったものもあります。
職員らは、折れた木々の片付け作業に追われていました。
「(Q.桜はどのくらいあるんですか?)1.7キロ間に大体200本あるんですね」
「(Q.じゃあ200本のうち50本(が折れた)?)50本くらいは折れています。今回の雪質が、水分が混じって重たかった。(桜が)重さに耐えきれなかった」
春になると満開の桜が咲き乱れ、多くの観光客を魅了する一乗谷の桜。4月には桜まつりが予定されているといいます。
29日、遺跡内では再びの大雪に備えて、棒を使って木の枝に積もった雪を落とす作業が行われていました。
物流も大混乱
連日の寒波は、物流にも影響が出ています。
敦賀市内のスーパーでは、大雪の影響で商品の入荷に遅れや欠品が発生。バナナやパンの売り場が品薄状態となっていました。
高田大助店長
「前回(先週)は高速道路が雪の関係で止まってしまったんですけど、今は高速と国道が全部動いているので、きょうの朝の便の荷物は入ってきているんですけど。あした以降、高速が止まらないか心配です」
さらには長引く雪で買いだめをする客も出てきているといい、品薄状態に拍車をかけているといいます。
「実際に国道とかが動いてくれたら荷物は来るかなって思うんですけど、もう止まらないでほしい」
連続寒波…都内でも雪
連続で日本列島を襲った寒波の影響は都内でも。多摩市では激しく雪が降りつけました。
墨田区でも細かい雪が舞い、中央自動車道を映したカメラにも雪が降る様子が捉えられていました。
神奈川県相模原市でも一時、激しく雪が降りつけました。
観光地・箱根にも細かい雪が舞いました。
酸ヶ湯では積雪480cm
日本海側を中心に降り続いた大雪。鳥取市内を通る国道では、雪で白くかすんでいるため、多くの車がヘッドライトをつけて走行していました。
山形県米沢市でも大雪となり、木々や案内標識の上には雪が積もりました。
米沢市内では、69歳の男性がはしごから3メートル下に転落し背骨を折る大けが。
また別の住宅では、男性が自宅の屋根から転落し、腰の骨を折る大けがをするなど事故が相次ぎました。
新潟県上越市では、降り積もった雪で止めていた車が覆われるほどに。1日で、ここまで積もったといいます。
豪雪地として知られる青森県酸ヶ湯では29日、積雪が480センチと5メートル目前に。1月の観測史上で最も多くなりました。
米国でもモンスター級寒波
各地で猛威を振るう強烈寒波。これは北極から流れ込んできたもので、アメリカにも分岐し大きな被害をもたらしています。
アメリカ東部から南部の広い範囲を襲う冬の嵐。現地では“モンスター級の寒波”と報道されています。
現地メディアによると、この寒波でこれまでに少なくとも73人が亡くなっています。
「これは間違いなく今までで一番の寒さです。その嵐にニューヨークは閉じ込められています。北極圏の寒さがニューヨークをはじめ、全国の州に押し寄せています」
ニューヨーク州北部では、気温が一時マイナス45℃を記録しました。
「吹雪が起きてから4日間、ずっと除雪作業をしています」
通勤通学などで利用されるハドソン川のフェリーは、欠航が相次ぎました。
「船首に氷が付着すると重くなるから、氷を割って落とさないといけないんだ。とても危険な作業だよ」
カナダでは飛行機につらら
冬の嵐による影響は空の便でも…。
主要航空会社は25日に予定していた1万1000便余りの欠航を余儀なくされ、空港は閑散としています。
カナダのトロントにある国際空港では、飛行機が雪に覆われ、つららもできています。
同じ日、トロントの街中では男性の腰辺りの高さまで雪が降り積もっていました。
「仕事から帰る時、記録的な大雪が降っていたので撮影しました」
氷の重みで倒木も
強烈な寒波で、生活にも影響が出ています。
突然、木々がひび割れる音が鳴り響き、樹木が倒壊。こうした被害は全米各地で相次ぎ、中には樹木が電線に倒れ掛かるなどの事態となり、およそ100万戸で停電が発生しました。
倒木の原因は、枝に張り付いた氷の重みとみられています。
オクラホマ州では、雪に埋もれながら生活しているホームレスの人々を保護する男性の姿がありました。
「ブランケットをかけるよ。大丈夫かい?車に乗らないと大変だよ。車内は暖かいから」
「寒さから救ってあげたい。マイナス30℃は本当につらい。屋外の人なら命にかかわります」
日米を襲った強烈寒波。30日も、日本海側を中心に警戒が必要です。
(2026年1月30日放送分より)























