狙われたのは、現金およそ4億2000万円。その3時間後には1億9000万円を乗せた車が襲撃される事件も。これらの現金に共通点が見えてきました。
「金を運ぶ仕事を…」
令和に起きた、4億円事件。都内で立て続けに起きた3つの事件。消えた男らの行方は分かっていません。
1件目の事件が発覚したのは、29日午後9時半ごろ。JR御徒町駅からも近いオフィス街の路上で、強盗事件が起きます。
「(Q.犯行時間帯のにぎわいは?)だいたい普通は静かになっている。地元の人、住んでいる人は少なくなった」
「宝石店がいっぱいある。この辺には」
中国籍を含む男女5人が、持っていたスーツケースを車に積み込んでいました。スーツケース3つには、合わせて現金4億2000万円が入っていました。
現金を積み終え、車に乗り込もうとしたところ、そのうち40代の男性が突然何者かに催涙スプレーのようなものをかけられ、スーツケース3個が奪われました。
襲ったのは3人組。少なくとも一人は男だったということです。3人は車で逃走します。
奪われた現金4億2000万円について新たに分かったことは、奪われた現金は、被害者の男性らが羽田空港から飛行機で香港へ運ぼうとしていたこと。被害者は居合わせた警察官に、こう訴え出ました。
不審な2人組
この訴えを聞いた警察官は、実は別の事件の捜査で現場にいました。それが2件目の事件です。
2件目の現場は、4億2000万円が奪われた強盗事件の現場から100メートルほど離れた場所で、ほぼ同じ時間帯に起きました。通行人の50代の男性がひき逃げされ、軽傷を負うひき逃げ事件です。
「すぐに救急車で男の人が運ばれていた。『大したことないから』と言っているのが聞こえた。動けない、立てない雰囲気ではなかったように見えた」
「不自然な止まり方をした被害者の車が止まっていて、路肩から随分離れて止めていて、何か嫌だなと思っていた」
現場から少し離れた場所には、容疑者らが乗っていたとみられる水色の軽自動車が残されていました。長野ナンバーで、車のボンネットはへこんでいます。
「(青い軽自動車は)ここら辺にあったかな。歩道の白線より車道側にあった…。(車道の)真ん中に近い感じで(車の)外側があった。逆走状態だった」
「(家にいる時)家の下で人の声がするなと。しゃべっている、会話みたいな感じ。男の人の声。男の人が何人かでしゃべっている感じ。そんなに時間経たないで(会話は)なくなった」
「(Q.どっちに逃げたか聞いた?)ぜんぜん」
不審な2人組を見た人がいました。
「事故を起こしたひき逃げの車が店の前でずっと路上駐車していた。その時に何があったわけではなく。助手席に乗っていた人がニット帽白っぽいのをかぶっていて、運転席を見たら2人組なんだと思って」
「(Q.男性2人組だった?)そうですね」
「(Q.どんな様子?)何かしゃべっているような感じ。特に気にすることもなかった。後からニュースで見てこの車を見ていたと」
「(Q.ニット帽だけで他に変装は?)特にはなかった」
羽田空港 強盗未遂事件
そして、3時間ほど経った30日午前0時過ぎ。第3件の事件が起きます。
3件目の事件が起きたのは、車で30分ほど離れた羽田空港。時刻は3時間ほど過ぎた午前0時ごろのことです。国際線ターミナルにある駐車場で、50代の男性が立っていたところ、3人組の男の車が近寄り、「何してるの」と話しかけられます。
催涙スプレーのようなものをかけられ、車内からハンマーのようなもので車のガラスを割られます。
この時、車には現金1億9000万円が積まれて、スプレーをかけられた男性は、この現金を受け取る最中だったということです。3人が乗っていた車は白いセダンで、蒲田方面に逃走したということです。
羽田空港では、同じ時間帯に別の20代男性がスプレーをかけられて、バッグをひったくられそうになった窃盗未遂事件も起きています。
“闇バイト”との関連
いずれも「3人組」「スプレーのようなもの」という共通点があります。
そしてもう一つ、1件目の被害者は、羽田空港を経由して香港に現金を持って行く予定だったということです。そして、3件目の強盗未遂事件の被害者も同じキーワードが浮かび上がってきました。
1件目の被害者は羽田から飛行機で香港に現金を運ぶ途中に奪われています。そして3件目の被害者の男性らも現金を香港に運ぼうとしていたことが分かりました。スプレーをかけられた被害者男性は、香港に出国したということです。
どちらも現金を運ぶ途中の被害。
「当初、被害者は金の詳細について(警察に)明かしていませんでした。犯人側は4億2000万円について知らなければ、犯行は起きなかった。そのことから、情報が相当出ていて計画性があると言える」
前代未聞の“令和の4億円事件”。相次いでいた闇バイトとの関連はあるのでしょうか?
警視庁は3件の事件の関連を捜査。関わった犯人の行方を追っています。
(2026年1月30日放送分より)









