東京と香港で、巨額の現金が奪われる事件が相次いでいます。香港警察は強盗事件で6人を逮捕しましたが、このうちの1人が被害届を出した日本人で犯行グループの内通者だった疑いが出ています。
「急に2人の男が現れ…」
東京・羽田空港の駐車場で現金1億9000万円が狙われた強盗未遂事件。海外便が発着する第3ターミナルの駐車場で、日本人男性4人が1億9000万円の現金が入ったスーツケースを、車から運び出そうとした瞬間を狙われました。
現金の運搬を依頼したのは30代の会社社長。
1億9000万円を奪われかけた4人は、両替商や不動産事業を営むビジネスパートナー。羽田空港で襲われた後、50代と20代の男性2人は無事だった現金1億9000万円を持って香港へ出国しましたが、再び香港で襲われたのです。
「2人の日本人会社員が香港を訪れた。1億9000万円の日本円を所有していた彼らがタクシーで両替店の前に到着したら、急に2人の男が現れ、彼らのリュックサックを奪った。リュックサックには、5100万円の日本円の現金が入っていた」
通報者が「内通者」か
日本で現金の運搬を依頼した会社の社長は、香港での強盗事件についてリアルタイムで知ったといいます。
香港警察はその日のうちに6人の容疑者を逮捕。実行犯とみられるのは、日本人の男2人と協力者の中国人の女合わせて3人です。
そして、逮捕されたもう1人の日本人について、衝撃的な発表が香港警察からありました。
両替店の前で襲われ、事件の被害者とされていた日本人の1人が、犯行グループの内通者だったというのです。
香港メディアが新たに報じた情報では、香港警察は「通報者である27歳の日本人男性が犯罪グループの内通者とみている」ということです。
香港警察によると、実行犯とみられる3人の所持品から現金460万円を押収。また、捜査を進めた結果、別の両替店でおよそ700万円も押収したとしています。
一方、およそ4000万円がまだ見つかっておらず、警察は容疑者を取り調べ、現金の行方などを捜査しています。
そして、羽田空港で強盗未遂事件が起きた3時間前には東京・上野でも、現金4億2000万円が奪われる事件が発生。この4億2000万円も香港に運ぶ途中でした。
被害に遭ったのは、現金の運搬を依頼した日本人の両替商と、貿易の仕事をしている中国人ら7人。被害者の1人がこの“運搬システム”について明らかにしました。
「正規のルートじゃなく」
一夜のうちに起きた上野と羽田、2つの事件。なぜ銀行などからの送金ではなく、現金の運搬だったのでしょうか?
外貨両替に関する犯罪に詳しい全国両替商防犯連絡会・遠藤智彦代表は、このように話します。
「表のカネではない」とは、一体どういうことなのでしょうか?
捜査関係者は、被害者などの話や捜査状況を総合して鑑みて「金の密輸グループ」の現金持ち出しを狙った強盗事件とみています。
強盗現場となった東京・御徒町駅近くの貴金属店を取材すると、貴金属店には「怪しい金」の持ち込みが頻繁にあるといいます
「正規のルートじゃなくて要するに身分証明書を見せないで、買ってもらえるかっていう話がきたりしますね」
「(Q.実際に来たことは?)あります。でも我々はそれには絶対に乗らない。日本人が持ってくることが結構多いです。グループでやっているんだろうなって」
(2026年2月2日放送分より)






