東京都港区の赤坂1丁目の交差点で内閣府の公用車が時速約130キロで赤信号の交差点に進入し、別の車に衝突する事故が発生した。この事故でタクシーの乗客が死亡、6人が重軽傷を負った。
元宮城県警で交通事故鑑定人の佐々木尋貴氏は「官邸を出てから現場に行くまでの道路は一直線の道路ではない。曲がっているが、その曲がっている道路をちゃんと道なりに沿って運転している。意識はあったと思う」と推測。「ブレーキペダルをアクセルペダルと誤認識していた可能性は高い」と述べるが、専門家として謎が残るという。
「踏み間違い事故の多くは、発進する場合とか停止する場合。ある程度、速度が乗ってしまって運転していく段階では、あまり踏み間違えという要素はなくなる」と、運転中の踏み間違えはレアなケースだとし、「通常であれば、交差点に進入する前に、他の車にぶつかったり、電柱にぶつかったり、そういった状況に陥る。そうじゃなく、赤信号で止まっている車をあえてきちんと回避するように避けて(赤信号の)交差点内に進入していく、極めて異常な、想定されていないような交通事故の対応だと感じた」との見方を示した。
一方で、元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「(運転手が)自殺を図った可能性がある」と指摘する。
「刑事を長年やると、ご遺体を検死する。過去にも自殺で車に故意で飛び込んだという(ケースを検視した)経験もある。前に止まっている車をあえて避ける、これは相手にも衝撃がある、赤信号であえて行くと、向こうから来たら衝撃も大きいので死ぬ可能性が高いと踏んで(行動した)。ひょっとすれば自殺の可能性があると思った」
後部座席には男性2人が乗っていたということだが、それでも自殺の可能性があるのか。秋山氏は「自殺する時は、いろいろ考えて計画的に自殺を図るのもあるし、衝動的に『今だ』という(のもある)。飛び降りなんかは遺書がない場合も多いので、やはりそういう考え方も持って捜査すべきかなとは思う」と述べた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)