今シーズン最も強い寒波の影響で、この週末に関東でも雪が積もる可能性があります。すでに記録的な大雪となっている青森では、除雪が進まないなかで再び警報級の大雪となる恐れがあります。
「今季最強寒波」襲来
北海道留萌市の情報カメラ。カメラが大きく揺れ横殴りの雪で辺り一面が真っ白になっています。
海では白波をたて次々と波が打ち寄せ、道路を走る車はかろうじてヘッドライトが見える状態です。
現在暴風雪警報が出されている留萌市。6日午前6時2分に最大瞬間風速26.9メートルを観測しています。
6日未明から北海道で再び強く降り出した雪。新千歳空港では、駐機している旅客機がわずか10分ほどで真っ白になっていました。
北海道では7日朝にかけ、50センチの降雪が予想されていて、猛吹雪や大雪による交通障害への警戒と注意が必要です。
週末にかけ再び襲来する寒波。北日本から西日本の日本海側を中心に警報級の大雪となるおそれが出てきています。
「雪下ろし来ない…」77歳不安
5日は最高気温5.5℃まで上昇した青森市。真冬の寒さから一変、3月並みの陽気となりましたが積雪は141センチ。
それでも市内のあちこちで高く積もった雪は一向に減らず、融雪災害の恐れが高まっています。
こう話すのは、青森市内で暮らす77歳の女性。
「ここ道路なんだけど、道路にブル(除雪車)入ってこない、1回も」
週末にかけて再び強烈寒波が予想されるなか、除雪が全く追い付いていません。
“雪下ろしのプロ”作業の現実
週末にかけて迫る「今季最強寒波」。除雪を求める深刻な声が上がるなか、“雪下ろしのプロ”は…。
「すごい、今年なんか雪が…」
連日、除雪作業の依頼が殺到。5日も次々と屋根の雪をスコップで下ろしていきますが、雪下ろしに慣れている業者でさえも、重くなった雪の除雪は数分で息遣いが荒くなります。
「疲れますよ、やっぱり。全身にきますから」
1軒を除雪するのに、朝から晩までかかると言い、それでも終わらない時は夜通しで作業をすることもあります。
「(雪を)下ろさないと屋根が潰れることがあるから。下ろさないとだめですね」
実際5日、青森市内では雪の重みで建物が倒壊しました。雪の下敷きとなった建物の回りをバラバラになった木材が散乱しています。
近くの住民はこう話します。
「音がしたから出てきたらものすごい音だった。雪の重みで、こんなに積もっているから」
「(Q.きょう積もった雪で起きた?)今まで積もった雪が暖気でしまって一気に…」
この建物は倉庫として使われていたもので、けが人はなかったと言います。
また、屋根の雪を放置していると、時間の経過とともに氷のように硬く変化した塊が落ちてきてけがをする危険性もあります。
実際、屋根から雪の塊を落とした実験では…。
下に置いてあった木箱は真っ二つに割れました。屋根から落ちた雪の塊の威力がうかがえます。
スタック続出 入試に影響も
記録的な大雪に青森県の宮下宗一郎知事も危機感をあらわにしました。
除雪が追いついていない道路では大混雑。車道の雪は解けたり固まったりを繰り返し、でこぼこした道になっていました。
道のド真ん中でスタックしてしまったトラック。運転手はタイヤの前にチェーンを置いてかませて発進を試みますが動かず、この影響で対向車線では渋滞が発生。
その後、周囲からスコップを持った人などが集まり、協力してタイヤの回りの雪をどかします。
しかし、なかなか抜け出すことができません。試行錯誤することおよそ20分。
ついにトラックが動き出すと、対向車線で立ち往生していた車も進みだし、渋滞は解消されました。
午前中には別の場所でも渋滞が発生し、市内で行われた高校入試にも影響が出ています。
受験生を乗せたバスが大雪の影響で到着が遅れ、試験の開始時間が遅れたという学校が相次ぎました。
「(受験生の)安全面・公平性の観点から遅らせる手段がベストではというところで、こういう形にさせていただきました」
落下する巨大雪塊
各地で3月並みの暖かさとなるなど、急激に気温が上昇した日本列島。融雪災害は、他の地域でも…。
激しい音とともに、およそ20秒間にわたって次々落下する大きな雪の塊。
これは4日、福島県南会津町で撮影された落雪の様子。数十トンの雪が一気に落下、凄まじい轟音(ごうおん)と揺れを感じたといいます。
事故も起きています。秋田県大館市では、除雪作業中の男性(65)が住宅の屋根から落ちてきた雪に埋まる事故が発生。
「ゴーっていう音。なかなか聞いたことない音ですけども、滑り落ちたっていう感じの音」
「(Q.駆け付けたら雪がいっぱい落ちていた?)はいそうです。姿がなかった」
男性は近所の人により救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
総務省消防庁によりますと、先月20日からの大雪による重軽傷者は全国で413人、死者は38人となっています。(5日時点)
平年の2倍にあたる1メートル27センチの積雪となっている新潟県上越市では4日、一人暮らしの男性(76)が、自宅の敷地内で死亡しているのが見つかりました。
警察によると、遺体の近くからスコップが見つかっていて、屋根の雪下ろし中に転落した可能性があるといいます。
発見時、雪の中から長靴が見えていたといいます。掘り起こすと男性が埋まっていて、その場で死亡が確認されたということです。
新潟県では雪による家の倒壊も相次いでいて、先月20日からの大雪で家屋7棟が倒壊しています。
「稲作に使っている建物なんですけれども、大げさではなく死活問題」
再び「警報級の大雪」可能性も
各地で融雪災害が相次ぐなか、週末、再び列島を寒波が襲います。
5日、気象庁は再び警報級の大雪になる可能性があると注意を呼び掛けました。
長田栄治予報官
「2月6日から8日ごろにかけて、日本付近大雪の可能性があります。8日ごろは、降雪が強まって大雪のピークとなります。警報級の大雪のおそれがあります」
気温上昇で融雪が進み重くなった雪の上にさらなる降雪。事故への注意も呼び掛けられています。
「積雪が多く、今記録的になっておりまして、それにさらに雪が降る。さらに多くなる。ですので、除雪作業中の事故であるとか、屋根からの落雪、建物や農業施設への被害、雪崩にも注意していただきたい」
(2026年2月6日放送分より)
テレ朝天気













