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日本人の父を持ちながら、太平洋戦争後にフィリピンに残された残留2世の86歳の女性が日本国籍の回復を認められました。
フィリピン・パラワン島で暮らす残留日本人2世の原田ロサリナさん(86)は、戸籍を新たに作る「就籍」が日本の家庭裁判所に許可され、日本国籍の回復が認められました。支援団体によりますと、ロサリナさんの父は、戦前にフィリピンに移住した山口県出身の原田亀一さんで、戦時中にフィリピンゲリラに捕まり、殺害されました。
戦前の国籍法では父が日本人の場合は子どもも日本国籍になりましたが、父の戦死や強制送還などで手続きができず残留2世の多くが無国籍状態となりました。また、戦後のフィリピンでは、反日感情が強く残っていたため、残留2世の多くは日本人の父の姓を名乗ることができませんでした。
2019年、日本国籍の回復を希望するロサリナさんからの依頼を受けた支援団体が調査を進めたところ、兄の出生記録に名「KANUCHI KARADA」国籍「日本」と書かれた記録などが見つかり、今回の国籍回復に繋がりました。
フィリピン残留2世の無国籍問題については、去年、当時の石破総理が現地で2世らと対面し、日本国籍回復に向けた支援を約束。
その後、日本政府の支援事業として、国費での一時帰国が相次いで実現しています。
一方で、日本国籍の回復に関しては、父子関係を証明する書類が戦禍で焼失するなどしているため、裁判所から認められないケースが多く、去年1年間で、4人の残留2世の申し立てが却下されています。
今も約50人の残留2世が国籍回復を希望する中、その平均年齢は84歳を超えていて、国籍回復が間に合わず亡くなる人もいます。
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