社会

ABEMA TIMES

2026年2月10日 12:30

「ダムに沈んだ村」40年ぶりに出現…宮ヶ瀬ダムの水位が下がりガードレールや橋などがあらわに

「ダムに沈んだ村」40年ぶりに出現…宮ヶ瀬ダムの水位が下がりガードレールや橋などがあらわに
広告
1

 神奈川県の宮ヶ瀬ダムでは、記録的な少雨の影響で貯水率が例年を大きく下回る水準まで低下。ダムに沈んだ村が姿をあらわした。

【映像】40年ぶりに出現した“ダムに沈んだ村”(実際の映像)

 2月5日、宮ヶ瀬ダムの上流では沈んだ村の一部が顔を出していた。見えないはずのガードレールや橋も見えている状態で、普段見ることができない光景に地元では話題になっているという。近隣住民は「初めてですこれを見たのは。珍しい」とコメントした。

 神奈川県の北西部に位置し、横浜市、川崎市など21の自治体に水道水を提供している宮ヶ瀬ダム。神奈川県の水がめともいわれる、首都圏最大級のダムだが、通常の貯水率は88パーセントほどあるものの2月5日時点では41パーセントと通常の半分程度だという。

 国土交通省相模川水系広域ダム管理事務所の尾崎武志氏は「ダムを運用して25年ほど経つが、過去2番目に低い貯水量。この時期としては最低」と語る。

 およそ40年ぶりに姿を現したのは、清川村の一部で、当時の人口は3000人ほどで美しい自然に囲まれていた。

 当時この村に住んでいた、清川村村議会議員で旅館を経営している川瀬正行氏は「40年経ってますけども、どこに道路があって川がどうなってそこで遊んだとか、いろいろお店をやっていたとか、いろいろな思い出はよぎってきます。河原で泳いだり魚をとったり、いろいろそういった遊びで。バーベキューをしたり、かなり賑やかに楽しそうにやっていたのは(いまでも)目に浮かぶ」と、当時について証言した。

 ダムの本体工事が始まったのは、1987年。20世紀最大級と言われる重力式コンクリートダムの建設に、281世帯・1136人が移転を余儀なくされた。

 ダム愛好家の宮島咲氏は「昔そこに住んでいた人がいたという事実。そしてその方たちがどこかほかの場所へ行って、いまでもちゃんとしっかり暮らしているという。その方たちの努力、そういう涙があったからこそ我々は水が飲めるし、洪水から守ってもらっている」と解説。

 川瀬氏は「国のほうで『ダムは21世紀の贈り物』と看板を出したりしていた。やっぱり国レベルのダムはすごいと感じた」とコメントした。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

広告