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2026年2月10日 19:51

湖の底に“幻の橋”出現 記録的少雨で巨大ダムも渇水

湖の底に“幻の橋”出現 記録的少雨で巨大ダムも渇水
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 全国各地のダムで、雨不足が深刻です。

巨大ダムも渇水

 向かったのは、奈良県川上村にある「大滝ダム」。近畿地方で最大級のダムが今、渇水の危機に見舞われています。

大滝ダム管理支所 田尻正幸支所長
「過去最低の水位になっている。今年1月も30分の1程度の降雨しかなかったのが原因」

 2013年に運用を開始した「大滝ダム」は、奈良県や和歌山県の“水がめ”として、水道の水源になっています。

平均貯水率は過去最低
平均貯水率は過去最低

 ダムの水が多い時の映像と比べてみます。現在の水位は、満水時よりも、およそ40メートルも下がっています。

 この時期の平均貯水率は55%。ところが、今では6.9%まで渇水して、過去最低を記録しています。

 取材班は、ドローンを飛ばして、ダムを上空から撮影。ダムの周辺では雨不足が続いていて、1月の降水量は、観測史上最も少ない1ミリでした。

 深刻な渇水により、湖に沈んでいた建造物が出現する事態に。

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湖の底に“幻の橋”現れる

橋脚
橋脚

 大滝ダムにつながる吉野川の上流です。あちら橋脚でしょうか、川の水位が下がってむき出しになっています。

 現在、川に架かっている橋の下側に現れたのは、かつて使われていたとみられる橋脚です。

 実は、ダムができる前、この辺りは村の中心部でした。村役場や郵便局、住民たちが暮らしていた集落がありました。

2013年に完成
2013年に完成

 1959年の伊勢湾台風で、甚大な被害が出たことを受け、洪水調整や、水道水源を確保するための多目的ダムを建設することに。

 台風の翌年から調査が始まり、50年以上もの時を経て、2013年に完成しました。

 そして、今、ダムの水位が過去最低になったことで、当時の生活の痕跡が出現したのです。

 「大滝ダム」などを水道水源とする、奈良県広域水道企業団は、今後の天候次第で、「給水制限」の可能性もあるとしています。

(2026年2月10日放送分より)

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