社会

ABEMA TIMES

2026年2月14日 11:00

名門大生の人気職業「コンサル」とは?現役&元コンサル「成功への鍵を持ち合わせている仕事」「企業のお医者さん」業界の今後は

名門大生の人気職業「コンサル」とは?現役&元コンサル「成功への鍵を持ち合わせている仕事」「企業のお医者さん」業界の今後は
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 コンサルティングファーム、通称「コンサル」は、現在、東大・京大の就活人気ランキングのトップ10のうち半数以上を占めている。一方で「高いお金をとっていくのに、成果が出ない」「入社したての新人を担当につけられた。経験のない若者に何ができるんだ?」などの批判的な声もあがっている。

【映像】就活人気企業ランキング(詳細)

 そもそもコンサルとはどんな仕事をするのか。『ABEMA Prime』では、多くの若者が憧れるその実態から必要性について、現役&元コンサルに話を聞いた。

■コンサルは「成功への鍵」「企業のお医者さん」

田中さん

 2年前に大手アパレルからコンサル企業に転職し、すでにプロジェクトリーダーを任されているというITコンサルタントの田中さんは、この仕事を「世の中、成功する会社は今一握りであって、かつて世の中の変化のスピードが早い中で、コンサルは必要な分の成功への鍵を持ち合わせているような仕事だと思っている」。

 大手コンサル企業に勤務した経験を持ち、現在は動画で情報発信しているコーキさんは、「企業のお医者さん」と語る。「お医者さんの場合であれば、患者さんに対して診断をして、処方して治療していくという流れに近い。コンサルであれば、クライアント様、企業様の課題を整理して、戦略を策定して、その実行支援をする」。

 また、「よく、『高級文房具』みたいな表現をされるが、自社でできないような難易度の高い業務を他の社員に外注するようなイメージでコンサルを利用されることが多い」と続けた。

 田中さんは、「やはり慣れ、知識みたいなところは他の企業よりもかなり溜まっているので、課題解決みたいなところは早急にできると思っている」と述べた。

■「明確にやりたいことがある人はかなり少ない」

こうきさん

 業界の構造について、こうきさんは「クライアント様のニーズや課題があり、そこ起点でコンサル会社に依頼がある。経営を変えていくのは、上に位置している戦略コンサルと言われる会社で、マッキンゼーさんやBCGさん(ボストン・コンサルティング・グループ)などのトップだ。そこが経営に近い上流の戦略提案をする。その上で、実際に実行していくのが、主にざっくりと総合コンサルになっている。世間のイメージは戦略策定に目が行きがちだが、実は実行支援が今のボリュームゾーンとしては大きい」と説明した。

 若手社員が企業のコンサルができるのかという声に対し、田中さんは「言っていることもわからなくもないが、やはりAIやITになってくると、吸収力の早い若者とコミュニケーションを取って、企業にコンサルするのはいいことなのではと思っている」との考えを語る。

 コーキさんは「1年目から基本的にはCXO、部長、課長というマネジメントラインと仕事をするので、難易度の高い業務にはなる」とした上で、「若手のうちは資料を作ったり、議事録をとったり、ファシリテーションをしたり、本当に泥臭い人間的な仕事が価値を発揮するポイントになったりする。世間が思うほどかっこいいものではなく、『高いお金を払っているから価値を出してね』という目線で接していただくことが多かった」と振り返った。

 哲学研究者で批評家の森脇透青氏は、「去年出た本で、『東大生になぜコンサル?』という本があるが、まさに成長と安定、つまり潰しが利く。『成長してどうするのか?』という答えが返ってこなかったりする。喋り方の話法みたいなのが全部同じになっちゃうことで、選択肢が狭まるのではないかという印象もある」との見方を示した。

  対して、コーキさんは「成長したいという漠然とした思いを持っている人が多くて、明確にやりたいことがある人はかなり少ない。『潰しの利く選択肢』として選ばれている。一旦東大・早慶に行っておこう、行けば何かしら選択肢広がるだろうという大学受験の文脈に近い」と述べた。

■業界の今後は?

森川潤氏

 業界の今後について、NewsPicksNY支局長、ジャーナリストの森川潤氏は「アメリカや欧米ではコンサルでレイオフが進んでいる。リサーチやレポート作成、競合分析などはAIでできてしまうからだ。ハーバードのMBAなどからの就職率も落ちていて、前だったらコンサルが受け皿になっていたが、そこを雇ってくれないという恐ろしいことが起きている」と話す。

 田中さんは「AIで解決できるという点には危機感を感じている。ITコンサルとは言っているが、AIも並行してやらないと生きていけない。一緒についていける人が残っていくと思っている」。

 コーキさんは「日本での採用人数や志望者はまだ増えているが、業務のあり方は変わってきている。作業の部分はAIに代替され、より頭を使う部分に寄っていくのではないか」とした。

(『ABEMA Prime』より)

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