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2026年2月18日 20:16

なぜ?貯水率11%の隣は73% 神奈川のダム“最後の砦”

なぜ?貯水率11%の隣は73% 神奈川のダム“最後の砦”
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 全国的な渇水が続くなか、神奈川のダムでは“異変”が起きています。貯水率11%のダムの隣は「73%」。すぐ近くなのにどうしてこんなに違うのでしょうか。

貯水率11%の津久井湖

 貯水率11%の乾いたダムと貯水率73%で潤うダム。そこには、大きな開きが。これは一体?

 「神奈川の水がめ」も、異常事態が続いています。18日、相模原市にある津久井湖を訪ねると…。

地元の人
「(Q.車?)白い所」
水没しているはずの車が…
水没しているはずの車が…

 本来水没しているはずの車が、水位が下がった影響で姿を現しています。

橋脚がむき出しに
橋脚がむき出しに

 限りある水資源。水位の低下が止まりません。通常、湖面の近くにかかっている橋が、先月20日に撮影した時は、この状態…すでに橋脚がむき出しになっていました。

 津久井湖の貯水率は今も低下していて、先月に比べて水位が下がっているのが分かります。

ダムの堤体のあたりも水位低下
ダムの堤体のあたりも水位低下

 ダムの堤体のあたりも1カ月近く経って、さらに水位が下がりました。貯水率24%から11%に半減しています。

 ダム周辺では、17日までの90日間の降水量が平年の4分の1ほど。水が干上がれば、その分、普段見えないはずのものが現れます。 

 1カ月前、建物の跡に出現していた階段は、さらに、湖底にまで続いていたことが分かりました。

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ダムの水位の差 なぜ?

相模湖(相模ダム)
相模湖(相模ダム)

 そんな貯水率わずか11%、カラカラの津久井湖に対して、車で15分ほどの距離にある相模湖はまだまだ水が残っています。18日の貯水率は73%。貯水率11%の津久井湖とすぐ近くなのに、大きな差ができているのです。なぜ、こんなに水位の差があるのでしょうか? 

 背景にあるのは、「渇水に強い神奈川」が誇る4つのダムをつなぐネットワークです。

相模川水系ダム管理事務所 筒井健介部長
「『相互運用』という言い方をしているが、それぞれの湖の水を有効に使えるようにしている」
4つのダムをつなぐネットワーク
4つのダムをつなぐネットワーク

 神奈川県には、県中央部を流れる相模川と、西部を流れる酒匂川の2つの水源があります。相模川水系には「相模湖」「津久井湖」「宮ヶ瀬湖」が、酒匂川水系には「丹沢湖」があり、2水系4つのダムが導水管などでつながり、水を相互に融通。県内で降った雨を有効活用できるため、安定供給が実現しているのです。

「一番上流にあるので、どこにでも(水を)送れる湖になっている。できるだけ温存しながら運用している状況」

 しかし、そんな相模ダムも油断できない状況になってきているといいます。

相模ダムも油断できない状況に
相模ダムも油断できない状況に
「津久井湖が間もなく貯水率10%になるので、今度は相模湖の水を使うので、相模湖の貯水率が下がっていく。相模ダムの水位を下げていくのは、2001年(宮ヶ瀬ダム完成)以降ほぼ初めて」
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“最後の砦”渇水の記憶

 ダムの周辺を取材すると、すでに渇水への備えが…。

日相園 山崎勇貴さん
日相園 山崎勇貴さん
日相園 山崎勇貴さん
「水位が下がってくると(桟橋の)傾斜がきつくなる」

 釣り船が出艇する桟橋を、延長する作業に追われていました。

 現状、平年通りの貯水率ですが、心配してしまうのにはワケがあります。長年ここで暮らす人たちの頭によぎる「大きな渇水」の記憶です。

「島の向こうまで歩けた」
「島の向こうまで歩けた」
日相園 山崎睦文代表
「30年ぐらい前もひどくて、島の向こうまで歩けた」
たびたびの渇水
たびたびの渇水

 昭和42年・1967年、相模湖・津久井湖の貯水量は22%に激減。プールの使用やガソリンスタンドでの洗車ができないなど、暮らしに大きな影響が出たといいます。

 その後、丹沢湖・三保ダムができた後の平成8年・1996年にも、川からの取水を10%制限し、一部地域で断水が発生しました。

 そんな「大きな渇水」を乗り越え、2001年に宮ヶ瀬ダムができて以降、水の安定供給を実現してきた神奈川県ですが、今回の渇水は最悪の数値を更新しています。 

筒井部長
「今の時点で県民の皆様に節水をお願いする状況ではない。水は限りがあるので、大切に使ってもらいたい」

(2026年2月18日放送分より)

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